ゲーム配信サービスであるSteamはGrand Theft Autoをはじめとした有名ゲームタイトルから映像編集・画像編集ソフトウェアなど幅広いラインナップで多くのユーザーが利用しています。新作ゲームも続々追加されているSteamですが最近になりLinuxへのサポートを強化する動きが活発になっています。そこで今回はSteamとLinuxの関係についてご紹介します。
Linuxは高いセキュリティと安定動作が優秀なのに無料
LinuxとはOSのひとつでゲーミングパソコンにもインストールが可能です。Linux OSとソフトウェアをまとめたディストリビューションという形で配布されることが一般的でDebian/ubuntu/Fedora/Red Hat Enterprise Linux/CentOS等が有名です。
AppleのMacOSも根幹はLinux OSのベースとなったUNIXから派生したBSD UNIXを元に開発されています。特にUbuntuとCentOSは個人でサーバーマシンを構築する際によく使われるOSであり、Windowsよりも安定動作と高いセキュリティを誇ります。さらにほとんどのディストリビューションが無償で公開されていることからユーザーはネット回線さえあればLinuxを無料でダウンロード・インストールできます。
SteamはLinuxをベースにOSを開発するが進展がないままLinuxクライアント強化へ
Steamは独自にLinuxディストリビューションのひとつであるDebianをベースに「Steam OS」を開発しています。Steam OSは完成前のベータ版を無償公開していましたが、ベータ版発表からほとんど動きがなくLinuxへの進出は停滞していると思われていました。
しかし2018年8月に入りSteamのLinux用クライアントにWindows用エミュレーターProton実装が発表されました。ProtonによりLinux版が提供されていなかったゲームタイトルもLinux上でプレイが可能になり最新のDirectX 12にも対応を果たしています。
長時間連続プレイするならLinuxの方が安定性が高く有利
Windows10も過去のWindowsより安定しているとはいえLinuxのようなサーバーレベルの安定性はありません。さらに半年ごとの大型バージョンアップで毎回不具合が発生するというゲーマーにとっては悪夢でしかない状況もLinuxでは発生しません。
まれにセキュリティアップデート適応のために再起動が必要な以外は常時稼働させ続けても安定性が損なわれることはなく、長時間安定したプレイ環境が重要なオンラインゲームに向いていると言えます。
まとめ
もしSteamで公開されているゲームタイトルしかプレイしないならばOSなしのBTOパソコンを購入し、無料でLinuxをインストールして1万円近く節約しながら高い安定性が手に入ります。
すでにWindowsを使っているユーザーもLinuxを追加インストールすればWindowsUpdataの煩わしさから解放されてゲームに集中できます。もしLinuxについて興味が出てきたならLinuxのインストール方法について調べてみると意外に敷居が低いことに驚くはずです。