「普通のゲーミングPC」なら40万円以下で買えます。つまり40万円以上はもう普通ではありません。かなり特殊です。しかもパーツの選び方によっては60万円すら越えます。
あなたがグラフィック性能を極限にしたいのか、エンコード等のためにハイエンドなCPUを選びたいのか等、目的や用途を明確にしてからゲーミングPCを選んでください。
40万円以上のゲーミングPCはSLIかCPU特化
40万円以上というざっくりとした予算感だと、100万円もアリになってしまいます。そんなゲーミングPCを買う人はおそらくいないでしょうから、きちんと意味のあるパーツの選び方に留めます。
グラボ
40万円以上のゲーミングPCで選ぶべきグラボはRTX2080Tiです。TITAN RTXなんてものもあるのですが、ゲーム用とはまったく思えない金額で、コスパが悪すぎるのでおすすめしません。
むしろRTX2080Tiを1つか、それともRTX2080Ti SLIにして2つかで悩むべきです。SLIにすることでRTX2080Tiの1.5~1.8倍くらいの性能になりますから、ハイエンドゲーミングPCが欲しい人には嬉しいはずです。
CPU
CPUの選び方は非常に難しいです。普通ならCore i9-9900Kをおすすめします。そこにRTX2080Ti SLIならちょうどいい感じになります。予算的にも現実的です。
たださらに上位のCore i9-9920XやCore i9-9980Xにすると一気に価格が跳ね上がります。これらのCPUにするとRTX2080Tiは1つが限界だと思ってください。RTX2080Ti SLIにしたら80万円を越えます。
シンプルにゲームをしたいならCore i9-9900Kがベストです。エンコードを爆速にしたいならもっとコア数の多いCPUを選んでください。
メモリ
メモリは16GBか32GBで迷います。40万円以上のゲーミングPCなら相当長持ちするでしょうから、将来的にもっと重いゲームが出てくることを見越して、メモリ32GBにするのがいいでしょう。私ならそうします。
ストレージ
ストレージはいくつかの候補から好きに選んでください。500GB SSD + 3TB HDD、1TB SSD + 3TB HDD、500GB NVMe SSD + 3TB HDDの3つです。
どれを選んだとしても速度も容量も大満足です。爆速にしたいなら値段は高くなりますがNVMe SSDをおすすめします。
40万円以上のおすすめゲーミングPC
用途別に40万円以上のおすすめゲーミングPCをご紹介します。
ドスパラ「ガレリア ZZ-SLI」
とにかくゲームをサクサクにしたい人におすすめです。RTX2080Ti SLIなのでBTOゲーミングPCでこれ以上高性能なゲーミングPCは存在しません。
CPUはCore i9-9900K、メモリは32GB、ストレージは500GB NVMe SSD + 3TB HDDとまさに完璧なパーツ構成です。60万円を越えてしまいますが、これくらいの予算でゲーミングPCを探しているなら一番おすすめです。
ドスパラ「ガレリア VZ-X」
グラフィック性能よりもCPU性能を重視するならこちらのほうがおすすめです。18コア・36スレッドのCore i9-9980XEが搭載されています。Core i9では最強です。これより上はサーバー用のXeonしかありません。
マルチスレッドを活かしてエンコードを爆速にできます。メモリやストレージも十分ハイエンドです。