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クラウドサービスに依存しすぎるデメリット

OneDriveやDropBoxなど有償無償問わずクラウドストレージは普及し尽くしており、個人も企業も多くが利用しています。かつてはローカルストレージに保存し、必要なファイルだけを送信し合っていた時代は過去の物になり共有リンクと権限だけをやり取りすることが一般化しています。

しかしクラウドストレージだけにファイル管理を任せ、全てをクラウドサービスに頼り切りになることいざという時に窮地に陥ることになりかねません。そこで今回はクラウドサービスに依存しすぎるデメリットについてご紹介します。

世界中のクラウドサーバーはAmazonかGoogleのどちらかで動いている

以前はサーバーと回線を自社で用意することが一般的でしたが、サービスの利用状況に合わせてサーバーのスペックや回線の帯域を調整可能な大手サーバーを借りることが一般的になりました。

これにより初期投資を抑え、最小限のリソースでコスト管理が容易になるため多くのメーカーがクラウドサービスを始めやすくなりました。結果的に世界中のあらやるWEBサービス・クラウドサービスはAmazonかGoogleのレンタルサーバーで動くことがおおくなりました。

分散化によって障害に強いことが大手サーバーのメリットだが実際はクラウドサービスの設計者次第

大手サーバーを使うことのメリットにサーバーの設置されているエリアを指定可能でバックアップ体制が存在することが上げられます。

仮に日本国内でサービス展開をするなら東京や大阪に設置されたサーバーを選ぶことでレスポンスが良くなる一方で大規模停電といったリスクも抱えます。

もちろん各サーバーが置かれている施設には発電機などのバックアップ設備もありますが、国外のサーバーも追加契約して予備サーバーとして稼働させることで2重に備えることも可能です。

しかし予備サーバーを正しく活用できるかどうかはサービスの開発元であるメーカー次第であり、いざという時に予備サーバーへ切り替わらなければ障害発生を避けられません。

2019年8月のAmazon大規模障害で日本中のあらやるWEBサービス・クラウドサービスが止まった

8月23日に東京に設置されたAmazonのサーバー群で起きた障害は空調設備の故障が発端となり、予備の空調も停止するという想定外の自体により数日間サービスが停止しました。

中には問題なく予備サーバーが稼働してサービスを継続できたケースもありましたが、サービス設計上の不備によりサービスが完全に停止したケースもありました。

この障害から完全復旧するにはデータチェックはもちろん今後の対策も盛り込む必要があり、障害発生の翌月になってもなお復旧が終わらないクラウドサービスも存在しました。

月末の大規模障害ではデータ消失も発生

2019年8月23日の大規模障害から間を置かず月末の31日にはAmazonのアメリカ東部に設置されたサーバー群でも大規模障害が発生しました。地域の停電が起き、非常用の発電機に切り替わるも直後に故障したことでストレージサーバーに記録されていたデータが消失しました。

消失したデータは全体の0.5%でしたが膨大な記憶容量を誇るAmazonサーバーの0.5%もまた膨大な容量であることに違いはなく深刻な影響が出ています。

ローカルにバックアップできることや代替手段があることがクラウドサービスを使う大前提

便利で普段使いしやすいクラウドストレージ・クラウドサービスですがいざという時の備えは必須です。特にクラウドストレージにしかデータがない場合は台風や地震といった大規模災害で消失する可能性があり、クラウドサービスに至っては復旧せずにそのまま終了する例もあります。

このような悲劇を避け、突然クラウドサーバーが止まった際に被害を最小限に抑えるにはローカルストレージへのバックアップや代替となるサービスをあらかじめ選定しておくことが重要です。

高耐久や産業用を謳うストレージ製品の違い

まとめ

大手サーバーの大規模障害は報道されないだけで実際には頻繁に起きており、誰もがその影響を受ける可能性を秘めています。クラウドサービスの多くがデータの保持について保証していないようにいざという時は全てのデータを失うリスクがあることを理解した上で利用しつつ対策を練ることが理想的と言えます。