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ゲーム用サーバーを立てるときの注意点

マインクラフトや7 Days to dieはユーザーが独自にゲームサーバーを構築・運営して仲間内でプレイが可能です。WEB上にもゲームサーバーの構築方法について解説しているwiki等があふれていますが、安易にゲーミングパソコンをゲームサーバーに転用すると思わぬトラブルを引き起こすこともあります。そこで今回はゲームサーバーを立てるときに注意したいポイントについてご紹介します。

Windows10はサーバーに向いていない

サーバーマシン用OSのWindows Serverは一番安価なWindows Server 2016 Essentialsでも販売価格は10万円を超えています。Windows10をゲームサーバーにしてネット上に公開することも出来ますがセキュリティが弱く攻撃の標的になりやすくお勧めできません。

最近ではセキュリティの甘いサーバーを踏み台にしてハッキングやスパムメールの大量送信に加担させられるケースが増えており、インターネットサービスプロバイダーから警告や回線契約を解除される恐れがあります。

ゲームサーバーを立てるならLinuxを選ぶ

サーバーOSとして圧倒的なシェアを誇るLinux OSはWindowsよりもセキュリティが高く、不要なサービスをユーザーが任意に停止できるため必要な機能だけをネット上に公開することで攻撃のリスクを抑えることが出来ます。

サーバーとして使われることが多いためセキュリティに関する情報も日本語で簡単に調べられることも初心者にはうれしいメリットです。Linuxについては「Steam利用者なら知っておきたいLinux事情」でも解説しています。

サーバーは連続稼働が基本

ゲームサーバーはこまめに電源を切ることが難しいという問題があります。ネット上へ公開するグローバルIPの維持や、サーバーが起動してから外部アクセスが可能になるまでの長いタイムラグという背景から基本的には24時間連続稼働させることになります。

サーバーマシンのように連続稼働を考慮していない自作パソコンやBTOパソコンでは製品寿命が急速に短くなるほかメーカーの製品保証も受けられなくなるリスクが発生します。

個人ユーザーがノートパソコンをサーバーとして連続稼働させてマザーボードやACアダプターから発火し火災に至るケースも定期的に報道されていることからも一般的なパソコンをサーバーにすることの危険性が分かります。このような背景からゲームサーバーは普段使いのゲーミングパソコンとは別に用意して稼働させることがあらゆるトラブルを回避する上で基本です。

ゲームサーバーは専用のサーバーマシンやVPSに構築する

サーバーマシンはNEC・Dell・HP・Lenovoなどが多く販売しており個人ユーザーでも購入できます。ゲーミングパソコンと違い連続稼働させることが前提の設計と品質で作られています。

ゲームサーバーとして稼働させる際はCPUとメインメモリ容量がそこそこあれば十分なため6万円台から購入できます。はじめてサーバーマシンを購入する際は中古サーバーを探すという方法もあります。

最近ではVPS(Virtual Private Server:仮想専用サーバー)と呼ばれるクラウドサービス上にサーバーマシンをエミュレートして稼働させる方法が注目されています。

Googleなども参入しており仮想サーバーの稼働時間やスペック・通信データ量によって金額が決まります。マインクラフトなどマシンへの負荷が少ないゲームサーバーならVPSの無料プランで運用できるため電気代もかからないだけでなくセキュリティ的にも安心です。

自宅にサーバーを立てる際はUTMなどでセキュリティを強化する

ゲームサーバーはネット上にグローバルIPを公開するため、公開したIPには続々と攻撃がきます。もちろんほとんどのOSでファイヤーウォールなどの外部からの侵入を防ぐ仕組みはありますが、ゲームサーバーのプログラムへは外部アクセスを許可しなければならず通信の内容をチェックして適切なアクセスのみ許可する必要があります。

ゲーミングルーターで多く採用されているウイルスバスター for Home Networkも一定の効果はあるもののゲームサーバーとして外部に公開する使い方には向いていません。

そこでより本格的な通信の監視と保護を行うUTMの導入を検討しましょう。法人など業務でネット回線を使う際には定番のUTMですが本体価格に加え年単位でライセンス購入が基本のため維持にはそれなりのコストがかかってしまう点には注意しましょう。

まとめ

セキュリティを軽視しがちなユーザーが多いゲームサーバーですが、サーバー公開と同時にセキュリティの弱い部分がないかすぐに攻撃がはじまる時代であることを知りましょう。

もしゲームサーバーに設定したパソコンが踏み台や乗っ取りに会えばゲームどころではなくなってしまいます。ゲームサーバーを立てる際はセキュリティを重視して安全な方法を選びましょう。