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GeForceドライバ Ver.417.71でG-SYNCが使えるようになったモニター

G-SyncはFPSなど動きの激しいゲームで液晶モニターの表示を最適化する機能ですが、ゲーミングモニターの一部の製品にしか搭載されていません。液晶モニターにG-SYNC用のユニットを実装するためコストが高く、競合するFreeSync採用モニターと価格で劣るため採用する製品が少ないことが主な要因です。

しかしG-Syncの開発元であるNVIDIAがリリースしたGeForce シリーズグラフィックボード用のドライバ Ver.417.71でG-Sync非対応モニターでもG-Syncが使えるようになるようになりました。そこで今回はG-Syncが新たに使えるようになったゲーミングモニターについてご紹介します。

G-Syncはテアリングやスタッタリングを抑える機能

ゲームの負荷によってフレームレートが変化するグラフィックボードと常にフレームレートが一定のモニターは映像処理に関する仕組みが異なるため、動きが激しいシーンではちらつきや波打って見える現象が起きます。

これらはテアリングやスタッタリングと呼ばれ、3D酔いの原因となる他にも瞬間的な判断力を問われるFPSのようなゲームでは勝率にも影響します。そこでG-Syncは映像処理をモニターに最適化することでフレームレートが変化してもテアリングやスタッタリングが発生しないようにする技術として登場しました。

G-Syncの動作条件はNVIDIA製グラフィックボードはもちろんモニター設定が関係する

G-Syncを有効にするにはG-Sync対応ゲーミングモニターとNVIDIA製グラフィックボードの組み合わせが必須です。さらにモニター側の解像度やスケーリングの有無といった設定の組み合わせ次第では有効化しても実際には動作しません。

またマルチモニターは基本的にサポートされていないため、G-Sync使用時はシングルモニター構成にしなければなりません。

新ドライバでG-Syncが使えるようになるモニターはFreeSync対応製品

ドライバをアップデートするだけでG-Syncが使えるモニターはFreeSync対応モニターだけです。FreeSync対応モニターはAdaptive-Syncとも呼ばれるディスプレイポートの規格に追加された技術で多くの対応モデルが存在します。

FreeSyncはAMD、G-SyncはNVIDIAと開発陣営が異なっていましたが技術的には非常に近く、互換性があるのではないかと長年噂されてきました。

G-SYNC COMPATIBLE GAMING MONITORS対応モニターは数十モデルが認定

NVIDIAが新ドライバでG-Sync対応として認定したG-SYNC COMPATIBLE GAMING MONITORS対応モニターは数十モデルしかありません。圧倒的なシェアを誇るFreeSync対応モニターの製品数を考えるとごく一部のみと言えますが、発表から間がないため今後認定リストが更新されて増える可能もあります。

なおNVIDIAの認定外モニターであっても新ドライバでG-Syncが使える事例があり、FreeSync対応のゲーミングモニターを使用している際はモニター設定をG-Syncに合わせて動作を試してみるべきです。

まとめ

コストをかけずにG-Syncが使えるようになる新ドライバはゲーミングモニターユーザーにとって朗報でしたが、高価なG-Sync対応モニターを購入した一部のユーザーからは不満の声も上がっているようです。

しかしG-Syncの普及は今後のゲームハード競争にとって重要な意味を持つため、今回のアップデートはゲーミング業界の発展に必要な機能追加と言えるのではないでしょうか。