国内でも流通している偽グラフィックボートを見分ける方法

仮想通貨のマイニングブームが収束し、大量の中古グラフィックボートが流通していますが最近ではスペックを偽装したグラフィックボートもネットショップを中心に販売されています。

安すぎて明らかに怪しい商品から正規品に近い価格の製品まで多岐に亘り、写真だけでは判断が難しいだけでなくデバイスマネージャー上でも偽の型番が表示されるため全く知識がなれば騙されかねません。そこで今回は国内でも流通してる偽グラフィックボートについてご紹介します。

楽天やAmazonといった有名サイトでも偽グラフィックボートが販売されている

偽グラフィックボートは国内でも流通しており、楽天やAmazonといった有名なオンラインショップでも販売されています。ノーブランドや出品者の独自ブランドとして販売されるものや、正規のミドルレンジ製品をハイエンド製品として偽っているものまで幅広い上にレビューや出品者の評価も偽装され安易に購入すると非常に危険です。

GPU本来のスペックと比較すれば容易に判断可能

偽グラフィックボートの販売ページの多くが商品タイトルに記載されているスペックとWEBページ下部に表示される詳細スペックが異なります。これは商品掲示法に抵触することを避けるためであり、商品タイトルだけで判断してしまうユーザーを狙った犯行と言えます。

商品サイトを見る時はGPU本来のスペックが商品スペック欄へ間違いなく記載されているか気をつけましょう。具体的にはPCI-Expressのバージョンや(現行世代なら3.0以上)、ビデオメモリ(容量とBIT数)、補助電源(ピン数やコネクタの数)、映像出力端子(HDMIのバージョンとディスプレイポートの有無)が判断材料になります。

D-SUB15ピンが付いたグラフィックボートは世代遅れの旧製品

分かりやすい偽グラフィックボートの例として、D-SUB15ピンの存在があります。D-SUB15ピンを搭載するグラフィックボートは非常に古く、いくら商品画像やパッケージで誤魔化してもゴミ同然の商品であることは明らかです。ゲーミングで使われるようなグラフィックボートなら映像出力端子はディスプレイポートとHDMIの組み合わせが主流であり、アナログ接続であるD-SUB15ピンやDVI-Aはありえません。

グラフィックボートのBIOS書き換えによりOS上からは正規品に見える

グラフィックボートにもBIOSがあり、書き換えによりオーバークロック等が可能ですが型番やGPUの名称変更も出来てしまいます。BIOSの書き換えは敷居が低く、一度手順が分かれば誰にでも作業可能です。

この事を悪用し、デバイスマネージャー上で本当の製品名がばれないように偽装している例が多くあります。全くハードウェアの知識がないユーザーなら偽物であることに気づくことが難しく、原因を探る間に返品可能な期限を過ぎてしまいます。

グラフィックボートのチェックツールとベンチマークの計測で正規品か確かめる

今手元にあるグラフィックボートが正規品かどうかはチェックツールとベンチマークで確かめる方法があります。CPUの状態を見るために便利で有名なCPU-Zは無償ながら偽グラフィックボートかどうか調べることも出来ます。

もしBIOS書き換えで偽装されている場合はGPU名の頭に「FAKE」が表示されます。またGPU本来の処理能力があるかどうかベンチマークを走らせてスコアを他のサイトと比較することも重要です。

GPUクーラーを外して刻印もチェック

商品が手元に届いた段階ですぐに偽物かどうか知りたい際はGPUクーラーを外し、GPUの刻印を見る方法が便利です。GPUコアにはコアの型番が刻印されており、ネット検索すればどの製品向けのコアなのか判断可能です。

ビデオメモリも刻印からスペックを確認できますが、メモリチップの刻印は塗装やコーティングで偽装されやすく一見しただけで本物と決めつけることはできません。

まとめ

偽グラフィックボートは流通が増加傾向にあり、見慣れないメーカーやブランド名の製品は特に避けねばなりません。そして有名メーカーやブランド名であっても通常よりも安い販売業者には注意し、商品が届いてすぐに正規品かどうか検証することが理想です。

安いことには必ず理由があるため、その理由が分からない限り大手ではない出品業者からの出品物には近づかないか最大限の警戒で身を守りましょう。