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ソフトウェアトラブルが起きやすいパソコン設定

パソコンはハードウェアだけでなくOSの設定を変えたりサードパーティーのソフトウェアを導入したりすることも一つの楽しみと言えます。

ユーザーが使いやすいOSにすることは作業効率や利便性を向上させる上でとても大切ですが、中にはソフトウェアトラブルを引き起こしかねない場合もあります。そこで今回はソフトウェアトラブルが起きやすいパソコン設定についてご紹介します。

ソフトウェアトラブルの多くは2バイト文字が原因

2バイト文字は半角英数を除く日本語全般が該当します。日本以外で開発されたソフトウェアの多くが2バイト文字を意識していないため、日本語を含むディレクトリへソフトウェアをインストールするとファイルの場所を正しく解釈できずエラーが起きるなどトラブルの温床となります。

Microsoftも英語で開発した製品を各国の開発拠点で言語対応させてリリースするなど対策を行っていますが、それでも言語がらみの不具合は耐えません。

西暦から年号表記へ変更すると古いソフトウェアではトラブルが出やすい

ソフトウェアはログやファイル管理などあらゆる処理に日付データを多用します。この時に標準設定の西暦表記なら問題ありませんが、日本固有の元号表記へ設定変更すると正しく日付を理解できないソフトウェアが多く存在します。

今は問題なく動いていたとしても新元号へ変わった際にトラブルが起きることも充分考えられるため、もし設定を変更している際は西暦表示へ戻す方が無難です。

マイクロソフトアカウントの名前をつける時は要注意

Windows8から導入されたマイクロソフトアカウントはOfficeやOneDriveを利用する上でも必須の機能ですが、システムフォルダであるユーザーフォルダの名称にも影響を与えます。

もしWindowsのユーザーアカウントを作る際に日本語名でマイクロソフトアカウントを取得・ログインするとユーザーフォルダ名も2バイト文字を含む日本語名になります。

ユーザーフォルダにはほとんどのソフトウェアがアクセスするシステムファイルが多く存在し、2バイト文字を扱えないソフトウェアが動作しなかったりエラーを起こしたりします。

これを防ぐには一度半角英数でローカルアカウントを作り、あとからマイクロソフトアカウントへ変更するか、マイクロソフトアカウントの名前に日本語を使用しない方法があります。

IMEの変更後はMicrosoft IMEを削除しない

IMEは国産のATOKやGoogke 日本語入力などいくつかありますが、全てのソフトウェアがサードパーティー製のIMEに対応している訳ではありません。日本語圏向けに調整されていないゲームやフリーソフトウェアの多くがMicrosoft IMEしか使えず、使用中に日本語が入力できないトラブルに遭遇しやすい傾向にあります。

複数のIMEを設定していると意図せず切り替わってしまうことがあり、普段使わなくなったMicrosoft IMEを削除するユーザーもいますが削除せずに残しておくことをおすすめします。

ユーザーフォルダやシステムフォルダを移動させると危険

OSトラブルが頻繁に起きていた1990年代の名残りでユーザーフォルダをCドライブ以外のストレージへ移動させてデータを守る方法は度々パソコン雑誌等で未だに紹介されています。

Windowsの使い方としては公式の設定方法ではあるものの、一部のソフトウェアでは移動先のユーザーフォルダを正しく扱えずトラブルの原因になります。最近ではWindows10noメジャーバージョンアップ時にユーザーフォルダを移動させていたユーザーだけがデータ消失の不具合に遭うケースも発生しています。

万が一OSが起動しなくなってもデータを取り出す方法は数多くあるため、わざわざリスクを冒してまでユーザーフォルダを移動させるメリットは少ないと言わざるをえません。

まとめ

OSの設定を変えるということは、他のユーザーとはわずかに異なるソフトウェア環境になるということです。その分、トラブルに遭いやすく原因を調べる際も情報が少なく時間がかかりがちです。

デフォルト設定から変更する際は、デバックが不十分なソフトウェアやアップデートによって想定外のダメージを負うリスクもあることを理解してから行いましょう。