大手パソコンメーカーの修理とBTOメーカーの修理内容の差を比較

パソコンは他の家電製品と比べて故障率の高い製品の一つです。発熱によるダメージやコンデンサの寿命など様々な要因で故障したパソコンは修理が必要になりますが、パソコンメーカーとBTOメーカーでは修理に対する考え方の違いから修理内容が大きく異なります。そこで今回は大手パソコンメーカーの修理とBTOメーカーの修理内容の差についてご紹介します。

パソコンのメーカー修理はパーツ交換のみ

パソコンの修理と聞くと基板上の故障箇所をはんだゴテで修理しているように思われがちですが、そのような修理は行っていません。メーカーではパーツ単位で故障した部分を入れ替えているに過ぎず、個人ユーザーが自作パソコンを修理する方法と何ら変わりません。

修理に使用するパーツは新品を一定数保有して使い、新品パーツが尽きると故障したパーツをパーツメーカーが修理した「再生品」を使って修理します。

パソコンの修理規約に故障したパーツを返却しないという条項が存在するのは、故障したパーツを再生品として再利用することを前提に修理体制を整えているからです。しかし再生品は製造メーカーが修理・検品していますが中古品故に製品寿命や信頼性はあまり期待できません。

再生品パーツは修理期間短縮と修理コスト削減につながる

ユーザーとしてはあまり嬉しくない再生品パーツですが、マザーボードなど非常に複雑な基板は故障部分の特定や基板修理に数週間から数ヶ月かかることが一般的なためやむを得ずパソコン修理に使用している背景もあります。

また修理期間が延びればユーザーにとっても迷惑ですし、大量の長期修理預かり品を保管・管理するコストが必要になり修理費用の高騰にもつながってしまいます。

BTOメーカーの修理は新品パーツを多用して仕様変更もOK

BTOメーカーの修理では信頼性に関わるパーツは積極的に新品パーツに交換します。特にHDDや電源ユニットは新品パーツへの交換が基本です。

もし修理用のパーツが欠品している際は上位モデルのパーツへアップグレードする形で修理されることもあり、柔軟な対応をしています。これはBTOメーカーが製造番号で一台一台の情報を管理でき、出荷時と異なる性能のパーツを使って修理してもその履歴を残せるためです。

大手パソコンメーカーの修理では再生品パーツを多用して仕様変更NG

大手パソコンメーカーでは修理台数が多いため大量の新品パーツを用意することなく、再生品パーツをメインで修理対応を行っています。HDDなど信頼性が求められるパーツも再生品であることも珍しくなくBTOメーカーの修理とは大きく異なります。

さらに修理パーツが欠品になった際は再生品パーツが入荷するまで待たねばならず、夏場などパソコンの修理が集中する時期は修理完了までに多くの日数を必要とします。製造番号で一台一台を管理できないためBTOメーカーのように他モデル用のパーツを流用することもできません。

大手パソコンメーカーの修理は直営会社と委託会社で差がある

大手パソコンメーカーは流通量の多さから修理依頼の件数も膨大です。そこで多くのパソコンメーカーが修理業務を委託会社にも分散して運営しています。修理手順等はマニュアル等で統一されていますが、再生品パーツの使用率などは直営会社か委託会社かで異なります。

委託会社では利益を優先するため再生品パーツを多様した修理に走ることが多く、直営会社の修理では保有部品の多さから新品パーツによる修理の割合が高いです。

家電量販店など店頭でパソコンを修理に出すと委託会社による修理になりやすく、パソコンメーカーのWEBサイトから修理依頼をすると直営会社による修理になりやすい傾向にあります。

まとめ

再生品パーツの使用は一概に悪いと言えませんが、中古パーツ故のデメリットをユーザーが被るという状況は可能な限り避けたいところです。BTOメーカーならほとんど心配ありませんが、大手パソコンメーカーへ修理を出す際は直営会社による修理になりやすいネット修理受付を利用することをおすすめします。

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