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サーバーや超ハイエンドPCで採用されるSASインターフェースとは

HDDや2.5インチSSDなどのストレージ製品の接続インターフェースと言えばSATAのみと思われがちですが、サーバーマシンなどにはSASというインターフェースが採用されています。

一般ユーザー向けではない高回転・高速HDDを接続するにはSASインターフェースは必須であり、一般的なデスクトップパソコンであってもSASボードを増設することでストレージの選択肢を増やすことが出来ます。そこで今回はハイエンドストレージに必須のSASインターフェースについてご紹介します。

SASインターフェースはSCSIの後継インターフェース

パソコンが一般ユーザーに普及が進み始めた1900年代後半に主流だったSCSIインターフェースの後継がSASインターフェースです。1ポートで1台のストレージしか接続できないSATAに比べSASは128台、SASエクスパンダカードを使うことで16384台まで接続できます。

実行通信速度も現在普及しているSAS3.0は1200MB/秒、最新のSAS4.0は2400MB/秒であり、SATA3.0の600MB/秒と比べて圧倒的なスペックがあります。

SASインターフェースは全二重方式

一般的なマザーボードで多く採用されるSATAインターフェースは半二重方式であり、読み込みと書き込みの通信を同時に扱うことが出来ません。そのため読み込み中は書き込みの通信をストップしなければならず、都度読み込み通信と書き込み通信を切り替えながら動作しています。

一方、SASインターフェースは全二重方式であり読み込み通信と書き込み通信が同時に扱えることでSATAよりも高速に効率よくデータを扱うことが可能です。

SASインターフェースでしか扱えないストレージ製品がある

サーバー向けやハイエンド向けのストレージ製品はSATAでは性能を発揮しにくいためSASインターフェースやPCI-Expressインターフェースによる接続が主流です。

中でもSASインターフェースは歴史があるため多くの高速ストレージ製品を扱うことができ、より高速なSSDやHDDはもちろん大容量の記録が出来るテープドライブはSASインターフェースが基本です。

パソコン黎明期に普及したテープドライブは現在高密度化により、ひとつの磁気テープカセットに数十テラ単位で保管できる上にHDDよりも安価にバックアップできることから見直されて採用が増えているハードウェアです。

まとめ

ハイエンド向けインターフェース故に一般的なマザーボードには搭載されていませんが、SASインターフェースボードを増設することでどんなパソコンでも利用できるようになります。

SASインターフェースでしか扱えない高性能なストレージ製品はゲーミング用途としても魅力的であり、予算に余裕があるなら是非搭載したいパーツの一つではないでしょうか。