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PCI Express 4.0対応製品とその性能

PCI Express 4.0が2017年10月に策定され、対応製品の登場が待たれていましたがいよいよ2019年7月に初のPCI Express 4.0対応マザーボード他、対応製品が発売予定となりました。

PCI Expressの高速化はグラフィックボードだけでなくストレージの高速化にも繋がるため、PCI Express 4.0の登場と普及でさらにパソコンの性能が引き上げられることが予想されます。そこで今回はPCI Express 4.0対応製品とその性能についてご紹介します。

初のPCI Express 4.0対応マザーボードはAMDから

CPUの開発競争は現在AMDが優位に立っており、チップセット開発においてもIntelより先にPCI Express 4.0対応チップセットの発売が決まりました。

PCI Express 4.0対応としてリリースされるのはRyzen 第3世代用チップセットX570であり、コア数が増えて大幅に性能が上がった新型Ryzenの性能をフルに引き出す上で必須の存在です。Intel向けチップセットでPCI Express 4.0対応のめどが立つまでの間はPCI Express 4.0を使うならX570チップセットが唯一の選択肢となります。

AMD X570チップセットは冷却と電源に注意

X570チップセットの特徴として冷却と電源回りに大きな変更があります。チップセットの処理が増えたことで冷却ファンや大型のヒートシンクが必要になり、CPU電源は8Pin+4Pinへ強化されています。

特に冷却に関してはパソコンケース内のエアフローをよく確認する必要があり、排気と吸気のバランスがさらに重要になります。電源ユニットも仕様の古いものは買い換える必要が出てくるため新たに購入しなければならないケースもあります。

>> シングルスレッドでもIntelを超えたAMD Ryzen第3世代

PCI Express 4.0が最も効果を発揮するのは内蔵ストレージか

PCI Express 4.0は3.0よりも帯域が2倍に向上しており、その効果を発揮しやすいのはRAID構成で大幅に高速化可能なストレージです。仮に2つのストレージを同時に使えば2倍、4つのストレージを同時に使えば4倍と繋げる台数が多いほど高速化できますが接続先の帯域が不足すれば性能は頭打ちになります。

帯域の増えたPCI Express 4.0では今まで3.0では扱えなったRAID構成が可能になり、サーバー機でしか体験できなかったような超高速なストレージ体験を味わえます。

M.2 SSDはPCI Express 4.0対応製品なら従来よりも1.3倍高速に

PCI Express 4.0のメリットはRAID構成だけでなく、シングル構成のM.2 SSDにもあります。3.0では読み出しは3500MB/S、書き込みは3300MB/SがM.2 SSDの性能上限でしたがPCI Express 4.0では3割以上高速化され、読み出しは5000MB/S、書き込みは4400MB/Sに達します。

もちろんチップセットとM.2 SSDの両対応が前提となりますがゲーミングや4K動画の編集など大容量のデータを

>> M.2だから高速とは限らないPCI Expressインターフェース

まとめ

冷却や電源回りで大きな変更のあるAMD X570チップセットがPCI Express 4.0の先陣を切り普及が進んでいく中でPCI Express接続を使う多くのデバイスがより高性能になっていくと予想されます。

その中でもストレージ製品に関してはPCI Express 4.0対応のM.2 SSDやRAID構成カードのリリース情報が既に出ており、各メーカーがPCI Express 4.0対応マザーボードを待ち望んでいたことが分かります。

今後はPCI Express 4.0対応のグラフィックボードなども続々リリースされるためこれからのPCI Express 4.0接続対応製品の情報には要注目です。