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M.2だから高速とは限らないPCI Expressインターフェース

SSDは低価格化が進んでおり、SATA接続のSSDより高価で高性能なM.2 SSDも価格が下がり続けています。M.2コネクタは2014年に発売されたマザーボードにも採用されているため価格の下がってきたM.2 SSDへ乗り換えを検討してるユーザーもいらっしゃると思いますがインターフェースの仕様を確認しないとスペック通りの性能を得られないことがあります。そこで今回はM.2だから高速とは限らないPCI Expressインターフェースについてご紹介します。

PCI Express 構成が低スペックだとM.2 SSDでも遅くなることがある

M.2は内部インターフェースにPCI Expressを使用しており、M.2 SSDの性能を活かすには十分なPCI Express性能があることが前提条件です。PCI Expressはバージョンとリンク幅で通信できる速度の上限が決まり、リンク幅はパーツ構成で変化します。

チップセットによってPCI Express 構成は上限が決まる

M.2は2014年に発表されたZ97チップセットにも搭載されていますが、PCI Express 2.0のリンク幅がx2であり通信速度は10Gb/sです。一方2019年現在主流のZ390はPCI Express 3.0のリンク幅がx4であり通信速度は32Gb/sです。

5年の間に3.2倍速くなったということはユーザーにとって喜ばしいことですが、現在流通しているM.2 SSDの中にはZ97チップセットのマザーボードで十分なパフォーマンスを発揮できないということでもあります。

下位モデルのCPUはPCI Express 構成に注意

PCI Expressはチップセットによって上限が決まっていますが、どのCPUを搭載するかによってもPCI Express構成は変化します。

Core i7など上位モデルのCPUならチップセットの性能を最大限にまで引き延ばしてくれるため影響はありませんが、PentiumやCeleronのような下位モデルの場合はリンク幅がせまくなるなどの影響が出ます。そのためCPUの処理能力は必要としないが高速なSSDで体感速度を上げたい場合はCPU選びが重要です。

PCI Expressインターフェースの仕様を確認してからM.2 SSDを購入するべき

M.2 SSDが安くなったとはいえPCI Expressインターフェースのスペックが高いモデルは価格が高く、スペックが低いモデルは安い傾向にあります。

マザーボードやCPUの仕様でPCI Expressインターフェースが遅いなら接続するM.2 SSDも同等の仕様にしたほうが無駄がなくコストを抑えることができます。

まとめ

入手しやすい価格に落ち着いてきたM.2 SSDですがPCI Expressの仕様次第ではその性能を発揮できないことに注意しましょう。先行投資のために敢えてマザーボードよりハイスペックなM.2 SSDを購入するという選択肢もありますが、ほぼ毎月SSDの価格が下がり続けていることを考えると必要なときに必要なスペックの製品を購入するべきと言えます。