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USBメモリの長期保存とフォーマットエラーが出たときの対処法

USBメモリは手軽に使える記憶媒体として広く普及していますがデータの長期保存として使うユーザーも多く、長く使い続けたUSBメモリでトラブルに遭うケースが多くあります。そこで今回はUSBメモリの長期保存とフォーマットエラーが出たときの対処法についてご紹介します。

USBメモリはデータが消えやすく本来の用途はデータの受け渡し等の一時利用

USBメモリの書き換え可能回数はNAND型フラッシュメモリの種類に左右されます。最も安価なタイプでは数千回しか書き換えが出来ず、USBメモリ内に保存したデータを頻繁に書き換えるとすぐに製品寿命を迎えてしまいます。

USBメモリは本来、データの受け渡しを想定している製品でありSSDのような頻繁なデータの書き換えには耐えられません。さらにNAND型フラッシュメモリは落下など衝撃を与えるとデータが消える特性があり、持ち出した際に落としてデータを失うケースもあります。USBメモリを使う際はこれらの特徴を理解し、一時的なファイルの保存先として使用しましょう。

USBメモリは長期間未使用だとデータが消失する

NAND型フラッシュメモリはデータの保持にわずかながら電力を必要とします。数ヶ月単位であればパソコンと接続しなくても支障ありませんが、数年単位で放置し続けるとデータが失われてしまいます。このことからもUSBメモリだけにデータを保存し、長期保管することは危険といえます。

フォーマットエラー表示が出ても正しく対処すれば復旧できる

落下や書き換え限界でパソコン上でストレージとして認識しなくなったUSBメモリは適切な対処でデータの復旧が可能です。例えばフォーマットエラーの表示が出ていてもデバイスマネージャ上で正しく認識されていれば市販のデータ復旧ソフトが利用可能です。

念のためソフトの購入前に体験版で復旧できることを確認しましょう。フリーのデータ復旧ソフトも利用できますがUSBメモリにアクセスするだけでなく変更を加えるものがあり、逆にデータを失うリスクもあるためお勧めしません。

Macや一時的に起動可能なLinuxOSがあれば容易にデータを取り出せる

データ復旧ソフトを使わなくてもMacがあればWindowsでエラー表示になっているUSBメモリからデータを取り出せます。DVDやUSBメモリから起動できるLinuxOSでも同様にデータを取り出せるため、Macを持っていないユーザーでも簡単に試すことができます。これはWindowsと他のOSでストレージを扱う際の処理が大きく異なるためです。

まとめ

USBメモリは便利さ故にあらゆるシーンで使いがちですが、ストレージ製品の中でも不安定な要素が多い部類であることを忘れないようにしましょう。

特にUSBメモリにしかデータを保存しなかったり、USBメモリから直接ファイルを開いて編集したりすると急速に書き換え回数を消耗しトラブルに確率を高めることになります。USBメモリはあくまでもファイルの受け渡しや複製手段としての利用にとどめ、それ以外の用途は外付けSSDやHDDを活用することをお勧めします。