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簡易水冷キットのラジエーターサイズ選びとラジエーターファンの交換

ハイエンドパソコンの定番となった簡易水冷ですが、コンパクトタイプのパソコンケース内に収めることは難しく空冷からアップグレードが難しくという問題があります。

その分、強力な冷却性能と高い静音性を兼ね添えており長時間負荷を与え続けるゲーミングパソコンなら是非欲しいパーツの一つです。そこで今回は簡易水冷キットのラジエーターサイズ選びとラジエーターファンの交換についてご紹介します。

ラジエーターの大きさが冷却能力に直結する

簡易水冷のラジエーターはファン一つ分のシングルサイズ、二つ分のデュアルサイズ、そして最も大きい三つ分のトリプルサイズがあります。冷却液を冷やすラジエーターは大きいほど効率が良く、長時間のゲームプレイでも安定した冷却を可能にします。

もちろんラジエーターが大きいほど対応するパソコンケースは限られてくるため簡易水冷導入と同時にパソコンケースの交換も必要になることも珍しくありません。

ゲーミング使用でCore i7ならデュアルサイズ、Core i9はトリプルサイズが必要

ゲーミング以外の用途ならシングルサイズのラジエーターでも問題になることは希です。ただしゲームや動画編集のような長時間高い負荷をかける用途ではパソコンケース内の温度も上昇し、徐々に簡易水冷の冷却効率に影響が出始めます。

それでもデュアルサイズ以上なら冷却性能に問題は出にくいですが、シングルサイズは冷却が追いつかず熱暴走を起こしやすくなります。特に廃熱の多いCore i7やCore i9ではシングルサイズを選ばないよう注意しましょう。

ラジエーターファンを交換して性能アップ

ラジエーターの性能は変更できませんが、ラジエーターファンを交換すれば静音性や冷却性能をユーザー好みにアップグレードできます。例えば、より風圧の強いファンへ交換し低回転でも十分な冷却能力を確保すれば更なる静音性を追求でき、より回転数の早いファンへ交換すれば冷却性能を強化できます。

ファンブレードの性能も年々向上しており、ファンの価格も安いことからケースファンと合わせて手軽に性能アップを目指すことができます。

静音性を高めるならファンサイズ変換アダプタを使いより大きいラジエーターファンへ

ラジエーターファンは通常12cmや14cmサイズが使われますが、より大きなファンを取り付け可能にする変換アダプタを併用すればさらに強力に冷却できます。ファンのサイズアップは風圧の向上につながるためより低い回転数でも十分な効果を発揮し、限りなく無音に近づきます。

ラジエーターの両面にラジエーターファンを取り付ける際は回転数に注意

ラジエーターの表と裏にファンを搭載し、2つのファンで冷却性能を高めた簡易水冷製品もあります。ファンが一つだけの一般的な簡易水冷製品でも同様の構成に変更可能ですが回転数と製品寿命に注意が必要です。

ファンの軸受けはデリケートな部分であり、設計値よりも早い回転数で回り続けると寿命が極端に短くなります。特に一つ目のファンから風を受ける二つ目のファンは通常通り電圧をかけても早く回ってしまうため、高回転用のファンをファンコントローラーで調整して使いましょう。

まとめ

簡易水冷は適切なラジエーターサイズを選択すればノーマルのままでも高い性能を発揮しますが、ファンをカスタマイズすることでユーザー好みの性能へアップグレードできます。

もちろん目的に合ったファンを見つける必要はありますがパーツを探すこともパソコンの楽しみの一つですのでいろんな製品を試して納得のいくカスタマイズを楽しみましょう。