パソコンは個人情報の固まりですが、その中には「設定情報」として記録されている物も含まれます。ソフトウェアのインストール時に入力したプロダクトキーやメールアカウント等は一度設定するとユーザー自身が知りたくても通常は閲覧することはできません。
しかしNirSoftのツール群を使うと設定情報として記録されている内容を閲覧できるほかにもWindowsOSの標準機能にはないパソコンの使い方が可能になります。そこで今回はいざという時に役立つNirSoftのツール群についてご紹介します。
本来は閲覧不可能な情報を可視化するツールが優秀
NirSoftは様々なソフトウェアを無償公開しているWEBサイト(http://www.nirsoft.net/)であり、シンプルですが強力な機能を備えた各種ツール群を多数提供しています。その中でも特に便利なのはOS内に記録されているアカウント等の情報を表示させるツールです。
パソコンの買い換えに伴う再設定やOS再インストール前のバックアップ時にアカウントやプロダクトキーが分からなくなっていることに気づいてもNirSoftのツール群があれば慌てる必要はありません。
メールクライアントへ設定したアカウントやブラウザに記憶させたWEBサイトのアカウント等を閲覧・テキストとして保存可能であり、アカウントを照会・再発行する手間が不要になります。
ブルースクリーンを引き起こしたドライバを探せるBlueScreenView
ゲーミンググラフィックボードのドライバはこまめに更新され、新しいゲームタイトルに最適化され続けていますが定期的にドライバが原因でトラブルも発生しています。
深刻なトラブルではブルースクリーンになったまま強制的に再起動され、原因を特定するには一定以上のスキルが必要ですがNirSoftのBlueScreenViewはエラーを起こしたドライバ情報を表示してくれます。原因となるドライバが分かればセーフモードで該当ドライバを削除・ダウングレードすれば誰でもトラブルを解消できます。
パソコンの所有者の承諾を得ずにツール使用はNG
NirSoftのツール群は非常に優秀ですがアカウント等のプライベートな内容を調べることに転用することができてしまいます。もしアカウントを悪用してログインすればアクセス禁止法に抵触するため自分自身のパソコン以外でツール群の使用は厳禁です。
もし自分のパソコン以外で使用する際は所有者の許可を取る他にも立ち会いの下で使用するなど疑われないよう対処することが理想的です。もし会社のパソコンにNirSoftのツール群を使用する際は管理者へ事前報告し、誤解を招かないよう注意しましょう。
一部のウイルス対策ソフトウェアやファイヤウォールではブロックされてしまう
NirSoftのツール群は強力且つMicrosoftが想定していない情報まで閲覧可能にしてしまうためWindows Defenderをはじめとするウイルス対策ソフトウェアやファイヤウォールではブロックされることがあります。
他にもフィルタリングでNirSoftのWEBサイトへできないケースもあるためブロックされた際は適宜ホワイトリストへ追加する必要があります。
まとめ
NirSoftのツール群は強力且つ便利なものが多く、あらゆるシーンで活躍してくれます。設定情報を表示させるソフトウェアはスパイウェアが含まれていることが多い中、NirSoftはインストール不要で使える物も多く安心して使えることも魅力の一つです。
しかし使い道を誤ると法に触れることになり、ユーザーが善意で使用しなければならないことを忘れず正しく使用しましょう。