パソコンの定期的なクリーニングは冷却性能を維持する上で非常に重要でゲームパフォーマンスにも影響します。パソコンケースのフィルターや簡易水冷のラジエーター、各種ヒートシンクのホコリを飛ばすにはエアーダスターが欠かせませんが、本当に強力なのか疑問に思ったことがあるユーザーもいらっしゃると思います。今回は筆者が実際に購入して試したエアーダスターのレビューとどれが協力なのかご紹介します。
サイドパネルを開けてクリーニングするなら逆さ使用できるタイプ
エアーダスターは逆さや傾けると生ガスが直接吹き出すタイプと逆さでも通常使用出来るタイプがあります。生ガスが出ると瞬間的にパーツを凍らせ、結露することで漏電やショートの原因となるためサイドパネルを開けてパーツを直接クリーニングする際は逆さで使用出来るタイプを選びましょう。
逆さで使用出来るタイプは中に綿や紙が大量に入っているため大きく重い傾向にあります。大容量タイプがお得ですが、その分スプレー缶が長く取り回しが難しくなるため大きさも商品選びの重要な要素です。
排出機構の有無
エアーダスターを使い切った後は穴を開けるなどして完全に使い切る必要があります。ユーザー視点の製品はストローをトリガーへ差し込むことでガス抜きできる機構があります。穴を開けるよりも簡単に廃棄できるため、価格が同じなら排出機構がある製品を選びたいところです。
ストローは必ず取り付ける
エアーダスターは必ずストローが付属していますが、使用時に取り付けないと威力が半減する製品もあるため必ず接続して使いましょう。ストロー紛失防止のためにテープや瞬間接着剤でノズルに固定しておくと接続が甘くてストローを発射してしまう事故を防ぐことも出来ます。
ガスは匂いがつけてある
エアーダスターに使用されているガスは本来無臭ですが、可燃性があり大量に吸引すると危険なため意図的に匂いをつけてあります。この匂いが苦手な人もいるためエアーダスターを使用する際は十分な換気や野外で作業をしましょう。
ELECOM AD-152A
ストローを差し込んでガスを排出する機構があります
そこそこ強力ですがガスが多く残っている際は少し傾けるだけで生ガスが出るため扱いに注意です。
ELECOM AD-ECOMT
非常に弱く使い物になりませんでした。フィルターのホコリも飛ばしきらないほど非力です。逆さでも使用出来ますがガスを排出する機構がありません。
サンワサプライ CD-32ECON
AD-152Aとほぼ同等の製品ですがガスを排出する機構がありません。
サンワサプライ CD-31ECO
AD-ECOMTと並んで使い物にならない非力さです。サンワサプライのエアーダスターはどれもメリットがなく、いずれもガスの排出する機構がありません。
ナカバヤシ DGC-JB6N・DGC-JB6
最後がNがついている方は新商品でより強力になったというキャッチコピーですが体感できませんでした。威力はAD-ECOMTとほとんどかわらず非力です。ガスの排出する機構があり、トリガー式を採用し逆さ使用可能で威力さえあれば非常に良い商品なだけに残念です。
日本瓦斯 エアダスター 350ML
購入した中では最も強力でした。他のエアーダスターとは比較にならないほどの威力でした。ガス排出機構はないですが逆さ使用できます。スプレー缶はやや長い部類に入ります。
ミライセル MS2-ADPRODME
日本瓦斯の次に強力でした。他のエアーダスターよりもスプレー缶が長いため扱いにくいですが他に欠点はありません。ガスを排出する機構があり逆さ使用できます。
まとめ
風圧の弱いエアーダスターではラジエーターやフィルターのクリーニングで使えないばかりかお金をドブに捨てることになりかねません。エレコムやサンワサプライは有名メーカーですが性能的にはいまひとつなので購入時は注意しましょう。
強力なエアーダスターはミライセル製と日本瓦斯製でしたがストローのありなしで威力が変わるため正しい使い方でクリーニングしてゲーミングPCの冷却性能を維持しましょう。
