※当ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

パソコンのコイル鳴きと対処法

パソコンは多くの電子部品が使われており、その中にはコイルも含まれ電圧や電流の調整などに貢献しています。しかし、コイルの中には通電中に振動することで音を発する物があり一般的に「コイル鳴き」と呼ばれます。

コイル鳴きは一度気づいてしまうと耳障りに感じることが多く、パソコン使用時のストレスにつながるケースもあります。そこで今回はパソコンのコイル鳴きと対処法についてご紹介します。

電力消費量が多く、高電圧を使うパーツはコイル鳴きしやすい

コイルは多くのパーツで使用されていますが、「ジジジィィィ」というようなコイル鳴きを起こしやすい部分は高電圧を使うパーツや電力消費の多いパーツです。

具体的には電源ユニットやグラフィックボード、液晶バックライトのインバーターが該当します。コイルは電圧や電流の調整を担っている関係で常時コイル鳴きする製品もあれば、特定の負荷がかかった時にだけコイル鳴きするなどパターンがあります。

コイル鳴きは故障や製品不良ではない

パソコンに限らず回路上のコイルが振動で騒音を発する現象は一般的なことで故障や製品不良には当たらないと判断するメーカーが大多数です。仮に購入したパソコンやパーツがコイル鳴きしていても交換や修理を依頼することは困難なため、購入前にコイル鳴きの症例がないかどうかレビューサイトやデモ機をチェックすることは重要です。

個体差はあるがコイル鳴きしやすい製造ロットやモデルは集中しやすい

パソコンのコイル鳴き事例では、同一モデルや製造時期が同時期である個体だけコイル鳴きしやすい傾向があります。パソコンパーツは同一型番でもリビジョンごとにコイル鳴きに差が出る事例もあり、購入前に型番とリビジョンナンバーのふたつでチェックすればコイル鳴きを避けられる可能性が上がります。

コイル鳴きを止めるにはコイルを固定する方法とコイルに流れる電力を変更する方法がある

コイル鳴きは物理的な振動のため、コイルに直接加工を施すことで大幅に症状を緩和できます。パーツレベルで分解すれば電源ユニットやインバーター上のコイルにアクセスすることは容易であり、コイルに絶縁性で熱に強いシリコンや接着剤を流し込むことで振動を止めることは可能です。

もちろん作業自体は自己責任でメーカーの保証も失効することになりますが、ずっとコイル鳴きと付き合いイライラいするよりも建設的な対処法と言えます。

他にも電力量を減らすことでコイル鳴きを軽減できるケースもあり、BIOS上から電圧設定を手動変更し、グラフィックボード等のコイル鳴きを改善できた事例やバックライトの明るさを落としてインバーターのコイル鳴きを改善できた事例があります。もし負荷のかけ方によってコイル鳴きが変化するなら電力量を減らして改善できる確率が高いため積極的に試したい方法と言えます。

まとめ

パソコンに限らず製品の内部を密閉構造にすることで防音し、コイル鳴きによる騒音を抑えているものが多々ありメーカーも工夫を凝らしている一方で、電子回路を扱う以上完全に避けることが難しい現象です。

それでも購入前の下調べで激しいコイル鳴きをするような製品を避けることは可能であり、ユーザーの工夫次第では実用レベルに改善可能な製品があることも事実です。もしコイル鳴きに遭遇してしまっても諦める前にどのコイルか特定し、改善できるかどうか試行錯誤してみることをおすすめします。