ノートパソコン用のポインティングデバイスといえばトラックパッドやタッチパネルが一般的ですが、これら以外にもキーワードの中心に置かれたスティックでマウス操作を行うデバイスがあります。
これはポインティングスティックと呼ばれるもので、法人向けやモバイル向けのノートパソコンに多く採用されています。そこで今回は一部のノートパソコンで採用され続けているポインティングスティックについてご紹介します。
ポインティングスティックはホームポジションを変えることなくマウス操作が可能
文字を入力する際はブラインドタッチが基本ですが、キーワードの下側に配置されているトラックパッドやノートパソコンから手を離さなければマウスは作業効率が落ちてしまいます。
しかしポインティングスティックは指をホームポジションから動かさずに操作できるため、プログラマーやライターといった入力作業が多い職種のユーザーから人気があります。
電車など乗り物移動中でも操作性が変わらない
ホームポジションが崩れない以外にもポインティングスティックは移動中でも安定して操作できるというメリットがあります。特に新幹線等の乗り物で移動中も仕事を行うような時はぶれやすいトラックパッドやタッチパネルよりも安定するポインティングスティックの方が有利です。
ホームポジションから指が離れない限りポインティングスティックの操作を誤ることはなく、多少の振動などが加わっても膝と両手でノートパソコン全体をホールドしながら安定した操作ができる点がポインティングスティックの強みです。
またポインティングスティックは小さくノートパソコンをコンパクトに設計できるため、トラックパッドを廃し携帯性を優先させた製品でも多く採用されています。
トラックパッドやマウスのように誤操作が少ない
トラックパッドやマウスは手がぶつかったり袖が振れたりするだけで反応してしまい、使用中にイラッとした経験があるユーザーも多いのではないでしょうか。ポインティングスティックなら押した力加減に応じてカーソルが動くため軽く触れてしまっても誤操作に繋がりません。
ユーザーのポインティングスティック離れが進んでいる
メリットの多いポインティングスティックですが、最近では必要としないユーザーが増え採用しない製品やトラックパッドと併用する形で搭載する製品が増えています。
ポインティングスティック独特の操作性からいきなり使いこなすことは難しく、扱いに慣れるまでは不便に感じてしまうこともその要因となっています。
まとめ
最近では採用率が減ってきたポインティングスティックですが、一部の熱狂的なユーザー層がありデスクトップ用のキーワードにも採用されるなど完全に廃れる気配はありません。
もしマウスやトラックパッドの誤操作や移動中のパソコン操作で不満があるなら是非ポインティングスティックを試してみてはいかががでしょうか。