SATAコネクタの形状には数種類あり、スリムラインSATAコネクタはノートパソコンやスリムタワーデスクトップパソコン等で多く採用されています。普段見慣れないコネクタではありますが、汎用性が高く一部の用途では標準的なコネクタです。そこで今回はスリムラインSATAコネクタとドライブ換装についてご紹介します。
スリムラインSATAコネクタの用途は薄型光学ドライブの接続
スリムラインSATAコネクタは薄型光学ドライブとマザーボードを繋ぐ目的で使われることが主です。通常のSATAコネクタよりも小さいため内部スペースの限られているノートパソコンや省スペースタイプのデスクトップパソコンで使われています。特に光学ドライブを内蔵したノートパソコンでは必ずこのコネクタが採用されています。
薄型光学ドライブの換装は簡単だが製品の厚さに注意
スリムラインSATAコネクタは汎用性が高く、ノートパソコンも光学ドライブは故障時に換装しやすいように設計されいる製品が多いためユーザー自身で簡単に換装できます。
故障した光学ドライブの交換修理はもちろん、DVDドライブからBDドライブへのアップグレードもパーツ代だけで済むため分解スキルがあるなら積極的に挑戦したいところです。しかし薄型光学ドライブは12.7mmと9.5mmの2種類があるため、元々搭載している光学ドライブがどちらのタイプか確認が必須です。
スリムラインSATAコネクタは通常のSATAへ変換可能
スリムラインSATAコネクタは通常のSATAやUSBへ変換が可能であり、薄型光学ドライブを外付けドライブとして使用することもできます。またスリムラインSATAコネクタ接続を活かして光学ドライブ以外の製品を接続可能にするキットも流通しています。
薄型光学ドライブからSSDやHDDへ換装するキットならストレージ容量を増やせる
ノートパソコン向けにスリムラインSATAコネクタを変換し、SSDやHDDへ換装するキットが多数リリースされています。薄型光学ドライブを取り外したスペースにストレージを搭載するため光学ドライブを失うことになりますが、内蔵ストレージを大幅に強化できます。
また取り外した薄型光学ドライブも外付けドライブとして活用すれば無駄もありません。最近では市販のソフトウェアもダウンロード提供が一般的となり光学ドライブがないと困るということも起きにくく、SSDだけではストレージ容量が不足しがちなため、現実的なアップグレードと言えます。
まとめ
スリムラインSATAコネクタは汎用性が高くノートパソコンやメーカー製パソコンの光学ドライブとしてはもちろん、いざという時のアップグレード手段としても活用できるインターフェースの一つです。
スリムラインSATAコネクタが採用されている機種は元々拡張性が乏しい設計が多いため、内蔵ストレージ選びが重要になりますがコネクタを変換すればSSD+HDDといった柔軟な仕様変更もできますのでストレージに悩んでいる場合は有効な解決方法と言えるのではないでしょうか。