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ノートパソコンのバッテリー寿命と満充量

ノートパソコンといえば外出先でも数時間稼働できるモバイル性能が重要です。たとえ室内でしか使わないとしても瞬断や停電、ブレーカー上がりといった電気的トラブルからユーザーのデータ守る為にはバッテリー性能は必須です。

しかしバッテリーはパソコンメーカーからすると消耗品扱いであり、一切充電できなくなったとしても有償交換という扱いです。販売店の長期保証などでもバッテリーは保証されず、モバイル用途で使用しているユーザーの中には高価な予備バッテリーを複数携帯しているケースもあります。そこで今回はノートパソコンのバッテリー寿命と満充量についてご紹介します。

現在はリチウムイオンバッテリーが主流

リチウムイオンバッテリーはノートパソコンはもちろん、スマホ等あらゆる機器で広く採用されています。従来のニッケルカドミウムでは電力を使い切らないまま再充電すると充電可能な電力量が減る等のデメリットがありましたが、リチウムイオンバッテリーでは性能低下を気にすることなく、いつでも継ぎ足し充電ができるようになりました。

リチウムイオンバッテリーの最適な充電量は80%ほど

リチウムイオンバッテリーは継ぎ足し充電しても性能は低下しませんが、過充電や過放電を行うと急速に劣化が進みます。特に0%のまま放置するとバッテリー性能が大きく低下してしまうため、非常時を除きバッテリー残量は常に残しておかねばなりません。

理想的な充電量は80から90%と言われており、100%に充電することは望ましくありません。さらに一度の電力量変化が大きくても劣化が進みやすく、100%から一気に0%まで使い切ったり、0%から100%へ充電したりするような使い方を慢性的に続けていると急速に性能が低下します。

リチウムイオンバッテリーを長期保管するなら充電量20~50%の間を維持する

しばらく使わないノートパソコンや予備のバッテリーは満充電せず、20~50%の間で保管することが性能を低下させないこつです。バッテリー残量は自然放電によって時間経過と共にわずかに減るため、2ヶ月に1回はバッテリー残量をチェックし必要なら継ぎ足し充電することも欠かせません。

ノートパソコンメーカーから提供されているバッテリー管理ソフトウェアは要チェック

2017年以降のノートパソコンではバッテリーの劣化を考慮した管理ソフトウェアを備える製品がリリースされており、80%以上は充電しないように制限をかける等が自動でできるようになりました。

但し、ユーザーが指定しない限り100%になるまでフル充電してしまうため、自分のノートパソコンにどんなバッテリー管理ソフトウェアがあるのか知ることはとても重要です。

高額な専用バッテリーを買い足すよりもコンセント出力付きモバイルバッテリーの方が便利で安価

いくらバッテリー残量に気を遣っていても様々な要因で徐々にバッテリー性能が低下していくことは避けられません。ある程度劣化が進み、十分な稼働時間を期待できなくなるとバッテリーの買い換えを検討することになりますが、ノートパソコンのモデルごとに専用設計されたバッテリーは非常に高価です。

さらに予備バッテリーも購入しようとするとさらに高額な出費となります。しかし、最近ではコンセント出力付きモバイルバッテリーの価格が下がっており稼働時間で比較してもモバイルバッテリーの方がお得です。バッテリー交換のために分解が必要な機種ならなおのこと純正バッテリーよりもモバイルバッテリーを選ぶべきです。

まとめ

リチウムイオンバッテリーは充電回数よりも充電量による影響が大きく、適切な充電量管理ソフトウェアがない機種では2年ほどで実用に耐えられないくらいに劣化することもあります。そのような時は高価な専用バッテリーよりも稼働時間が長くなるモバイルバッテリーの購入を検討してみることをおすすめします。