補助電源不要のグラフィックボードの需要と注意点

グラフィックボード非搭載のデスクトップパソコンでゲームをしようとしたときに問題になるのがGPU性能の性能不足です。2D表示やブラウジングは快適でも3Dモデルを大量に処理するゲームタイトルではグラフィックボードが必須であり、そのようなケースで注目されるのが補助電源の不要なグラフィックボードです。

中古パソコンを再生したリノベーションパソコンでも補助電源の不要なグラフィックボードを搭載した製品が多く、今までゲームをしていなかったパソコンを活用する選択肢の一つです。そこで今回は補助電源不要のグラフィックボードの需要と注意点についてご紹介します。

電源ユニットの交換ができないデスクトップパソコンでグラフィック性能をアップさせる唯一の選択肢

一般的なゲーミングパソコンに搭載されるグラフィックボードは補助電源コネクタがあり、マザーボードからの電源供給では不足する分を補っています。

補助電源不要なグラフィックボードは性能が低い代わりに消費電力が少なく、マザーボードからの電源供給のみで稼働します。メーカー製パソコンなど、もともとグラフィックボード非搭載のモデルではグラフィックボード用に補助電源コネクタが省略されていないためグラフィックボードと一緒に電源ユニットまで交換するとなればコストもユーザーの技量も必要になります。

しかし補助電源不要なグラフィックボードならサイズが合えばマザーボードに差し込むだけで低コストかつ手軽なため自作経験がないユーザーでもアップグレード可能です。

電源ユニットを交換するときの注意点

最新世代のローエンドクラスならフルHDでプレイ可能なケースが多い

補助電源不要なグラフィックボードは性能が低いですが、最新世代の製品ならフルHD解像度で快適にプレイ可能なゲームタイトルがほとんどです。

ゲーミングモニターに必須の120越えのフレームレートは期待できませんが、一般的なモニターで楽しむには十分なフレームレートを維持出来ればゲーム初心者には十分と言えます。

グラフィックボードを交換するときの注意点

あまりに余裕がないパーツ構成ではグラフィックボードへ十分な電源供給できないケースも

補助電源不要なグラフィックボードはマザーボードから電源供給を受けますが、工場出荷状態から大幅にアップグレードしている場合は電力量の計算が必要です。

仮に内蔵ストレージの増設やCPUのアップグレードなどで電源ユニット本来の能力を圧迫している構成でグラフィックボードを追加するとゲームプレイ中に電力不足に陥ります。

その結果突然のシャットダウンを連発・他のパーツを破損させるなど2次被害を生むリスクがあるため、基本構成からどの程度消費電力が変わるか事前に試算しなければ危険です。

古い電源ユニットの性能低下やグレードも加味して消費電力計算が必要

電源ユニットは電力変換効率のグレードがあり、品質や製品寿命も比例する場合がほとんどです。さらに電源ユニットは長年使用することで性能の低下も起きるため、グレード表記がなく古い電源ユニットが使われている際は要注意です。

新品の頃なら動作していた構成も電力供給が追いつかずにトラブルを起こしやすく、電力計算は大きめに余裕を持たせることが不可欠です。

元々グラフィックボードを搭載していない機種はパソコンケース内の廃熱にも注意

電気的な問題がクリアしても廃熱という課題が残るケーもあります。スリムタワーなどグラフィックボード接続を考慮していないパソコンケースケースだった場合は廃熱でCPUなど他のパーツも熱暴走しやすく、ケースファンの増設や追加の穴開けを検討しましょう。

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まとめ

グラフィックボードがないパソコンにとって補助電源不要なグラフィックボードは魅力的な存在ですが、増設後にトラブルを起こしやすいアップグレードでもあります。

特にメーカー製パソコンでは特殊で高価なタイプの電源ユニットが採用されているモデルが多く、グラフィックボードに続き電源ユニットでコストをかけるよりも丸ごと買い換えた方が現実的かもしれません。

いずれにせよ補助電源不要なグラフィックボードは性能的に中途半端な存在であり、ユーザーが十分満足するであろう性能を求めるならアップグレードよりも買い換えをおすすめします。