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DNSサーバーを使ったフィルタリングと回線速度改善

DNSサーバーはURLからWEBサーバーへ名前解決をするために必要なサーバーですが、処理の遅いDNSサーバーでは接続に時間がかかるためより高速なDNSサーバーを使うことが理想的です。

そしてただ名前解決するだけでなくフィルタリングとして使えばパソコンのメモリを消費せずに安全なブラウジングも可能です。そこで今回はDNSサーバーを使ったフィルタリングと回線速度改善についてご紹介します。

DNSサーバーは設定しなければプロバイダーが提供するDNSサーバーが割り当てられる

DNSサーバーはパソコンやWiFiルーターから設定できますが、特別設定していなくてもインターネットプロバイダーが自動的に割り当ててくれます。

もちろん自動で割り当てられたDNSサーバーでも支障はありませんが、ネット回線が混雑している時やDNSサーバー自体の負荷が高い時は通信に時間がかかりやすくなります。そのような時はGoogle Public DNSのような誰でも利用できるパブリックDNSサーバーへ設定を変えることで回線速度を改善できる見込みが高くなります。

GoogleやNTTが提供するDNSサーバーへ切り替えて速度に変化がないことも

DNSサーバーを変えることで得られる効果はURLの名前変換時間の短縮であり、回線そのものが遅かったりパソコンのスペックが低いかったりするとほとんど効果を体感できないこともあります。

またDNSサーバーの混み具合も時間帯や曜日で変化するため、どのDNSサーバーが良いと決めつけることはできません。一般に開放されている高速なDNSサーバーはGoogle Public DNS(8.8.8.8)、NTT回線ユーザー向けのNTT America(129.250.35.250)が有名ですが過度な期待はしないようにしましょう。

コンテンツフィルタリングだけでなく、安全なサイトにしか接続できないように守るDNSサーバーもある

DNSサーバーには子供向けにフィルタリングしてくれるものもあり、フィルタリングの段階別にDNSサーバーを選べばパソコンにソフトウェアを導入する必要がありません。

そしてフィッシングサイトなど危険性が高いサイトへの接続をブロックしてくれるものがり、IBMが運営するQuad9(9.9.9.9)が有名です。一見して分かりにくい偽サイトなども全てDNSサーバー側で自動的にブロックしてくれるため、日頃のセキュリティ向上に役立ちます。

DNSサーバーはサービスが突然終了することも

一般に開放されているDNSサーバーは多くありますが、その中には突然運営が停止するケースもあります。ウイルス対策ソフトのNortonで有名なシマンテックが運営していたNorton ConnectSafeは2010年から運用され、Buffalo製のWiFiルーターに内蔵されるなど広く使われていましたが2018年11月に突然終了しています。

他にも運営が終了したDNSサーバーはいくつもあり、DNS設定を変更している際はサービス提供がされているか時時確認が必要です。

まとめ

DNSサーバーはネット回線の速度向上だけでなく、簡単な設定変更で様々な恩恵を得ることができます。そしてDNSサーバーが運用され続けているか確認しながら活用すれば安心してコストをかけずにメリットを享受できるため、今までDNS設定を変えたことがないならIBMが運営するQuad9から使い始めてみることをお勧めします。