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Wifiルーターのアンテナ特性と設置する際の注意点

Wifiルーターの上位モデルは指向性アンテナ、下位モデルは無指向性アンテナを採用した機種が多い傾向にあります。指向性アンテナを採用したWifiルーターはユーザーが意図した方向に強く電波を飛ばすことを可能にしますが、アンテナの特性を正しく理解していないと十分な能力を発揮できないこともあります。そこで今回はWifiルーターのアンテナ特性と設置する際の注意点についてご紹介します。

飛ばしたい方向に対して垂直にアンテナを立てる

アンテナ全体で電波を送受信するため、強く飛ばしたい方向に対してアンテナを垂直に向けることが基本です。もし1階建ての建物ならアンテナは上向きに立てれば横方向に電波が強くなります。

2階建ての建物ならアンテナを横倒しにすれば上の階へ電波を強化できます。つまり2階建て以上の建物なら指向性アンテナを複数備えたWifiルーターということになります。

全てのアンテナを同一方向に向けると部分的に電波が強くなる

複数の指向性アンテナを全て同じ方向に向けると一定方向に電波が強くなると同時に、個々のアンテナが発する電波の交差するエリアはさらに強くなります。

このエリアはアンテナの電波出力を調整することで変化し、狙った場所へ強力に電波を届ける技術として使われています。Wifiルーターのカタログスペック等にビームフォーミングと書かれているならこの技術が有効な機種です。

部屋の隅や壁際にWifiルーターを設置するならリフレクターで電波を増幅する方法が有効

ビームフォーミング以外にも電波を強化する方法として、電波を反射させるリフレクターを設置する方法があります。指向性アンテナ用に円弧上のパーツとして販売もされていますが、アルミホイルなどで簡単に自作することもできます。

電波を強化したい方向にリフレクターの凹面を向けることで後ろ方向に拡散していた電波を反射し、前方へ強力に電波が飛びます。もちろん後ろ方向の電波は非常に弱くなってしまうためWifiルーターが部屋や建物の端に設置していることが条件です。

無指向性のWifiルーターはアンテナが内部に組み込まれているだけ

下位モデルに多い無指向性のWifiルーターは本体の中に指向性アンテナが内蔵されています。アンテナは縦方向と横方向に向けて設計されていることが多く、上下左右にまんべんなく電波を送信できます。

Wifiルーターの向きを変えることでわずかに電波が強くなる方向が変化しますが指向性アンテナほどの効果は得にくいです。

ノートパソコンのWiFiアンテナは液晶上部にある

Wifiアンテナが内蔵されているノートパソコンでは液晶の上部にレイアウトされていることが一般的です。送信用アンテナと受信用アンテナはそれぞれ液晶パネル上部の左右に分かれて設置されているため、Wifiルーターのある方向にノートパソコンを向けると速度が出やすい傾向にあります。

まとめ

電波は目に見えませんが、指向性アンテナの特性が分かれば狙った方向にWifiの電波を強化することができます。下位モデルの無指向性のWifiルーターであってもリフレクターを活用すれば指向性を持たせることができるため、Wifiが途切れたり不安定になったりする際はWifiルーターを買い換える前にリフレクターを試してみることをおすすめします。