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デスクトップゲーミングPCを輸送・移動する時に気をつけたいこと

デスクトップゲーミングPCは大型のヒートシンクや構成パーツの多さから高性能になるほど重たくなる傾向があります。しかし精密機器である以上取り扱いは慎重さが求められ、安易に移動させてダメージを与えないように配慮することが欠かせません。今回はデスクトップゲーミングPCを修理や引っ越しで発送する時や室内で移動させる時の注意点をご紹介します。

実は大切なデスクトップゲーミングPCの輸送箱

段ボールは製品に合わせて厚みや強度が計算されており、大きいからといって安易に他の製品で使われていた段ボールをデスクトップゲーミングPCの梱包に使うと輸送中に段ボールが裂けて破損するなどトラブルの原因になります。

特にBTOパソコン用の輸送箱は重量に耐えられるよう強度が高い段ボールを採用していることが多いです。購入後は輸送箱を捨ててしまいがちですが、修理や引っ越しの可能性を考慮して可能な限り保管しましょう。引っ越しの可能がなく、BTOメーカーのオンサイトを利用する場合は元箱を処分しても支障ありません。

自作パソコンの場合、ケース単品に使われている段ボールは薄くパーツを組み込んだ重い状態では梱包できても強度が不足しがちですので発送する際は後述の専用輸送箱を検討しましょう。

パソコン用の輸送箱は汎用品が販売されている

ヤマト運輸のパソコン宅急便は発送だけでなく、輸送箱の販売も行っています。強力なフィルムと段ボールを組み合わせ輸送箱の中でパソコンが宙に浮かぶように梱包でき、あらゆる衝撃からデスクトップゲーミングPCを守ることが出来ます。

ヤマト運輸以外にもパソコンの発送サービスと専用の輸送箱を展開する輸送業者は複数ありますが法人専用サービスであることが多く、個人ユーザーがパソコンを発送する際はヤマト運輸しか選択肢がありません。

なおヤマト運輸で梱包可能なパソコンの最大サイズが55cm×44cm×23cmとミドルタワーなら問題ありませんがフルタワーは奥行きのサイズ次第では梱包出来ない製品もあります。もしこれからデスクトップゲーミングPCを購入する際はこのサイズ内に収まるかどうかもチェックするといざという時に安心して発送できます。

デスクトップゲーミングPCは横倒しで移動が基本

デスクトップゲーミングPCを移動・輸送する際はマザーボードがある方を下にして横倒しが基本です。もし立てたまま動かすと床に置く際に衝撃でグラフィックボードやCPUクーラーが脱落・マザーボードへ負担をかけて基板が反るという事態を招きます。

デスクトップゲーミングPCでよく採用される大型の空冷式CPUクーラーがもし脱落すればマザーボードの破壊は免れません。さらに基板はいくつもの層に分かれて回路が走っており、パーツの重みで基板が反ると故障や不具合の引き金となります。

BTOパソコンの購入時にCPUクーラーを支える緩衝材や補強材が入っていた場合は廃棄せずに移動する際は取り付けてから横倒しにすることでリスクを最小限に抑えることが出来ます。やむを得ずパソコンを立てたまま移動させた際は電源を入れる前にパーツの取り付け状態をチェックし、起動後もCPUの温度を計測しCPUクーラーに緩みや脱落が発生していないか最終確認をしましょう。

まとめ

強度不足の段ボールが原因の輸送トラブルは輸送会社からの保証が受けられないこともあり、大きく頑丈な段ボールが用意できない際はプラスチック製のコンテナBOX等で代用がお勧めです。

そして頑丈な輸送箱に大量の緩衝剤を惜しみなく使い梱包してから発送することでパソコンメーカーが保証しない輸送中の物理破損を回避できます。室内の移動も必ず横倒しで慎重に扱い破損やトラブルの原因を作らないように注意しましょう。