ここ数年大きな地震が続いている日本国内ですが家具・家電に加えてパソコンの地震対策も重要視されてきています。特に稼働中のHDDは衝撃に強く、地震でパソコン本体が倒れれば一発で故障する可能性が極めて高いパーツの一つです。
重量のある大型CPUクーラーもパソコン本体が倒れた衝撃で脱落すればマザーボードやグラフィックボードを直撃して基板を破壊しかねません。そこで今回はデスクトップゲーミングPCの地震対策についてご紹介します。
これからデスクトップゲーミングPCを購入するなら横置きできるモデルも検討
一般的な本体縦置きタイプのデスクトップゲーミングPCは省スペースながら大きな地震発生時は転倒し破損する可能性が高いという特徴があります。しかし横置きできるモデルはその心配がなくパソコン本体の地震対策は必要ありません。
横置きできるモデルと同じく少数派のキューブタイプのモデルも転倒しにくくお勧めです。自作パソコンならテーブルとパソコンケースが一つになったデスク型パソコンケースも有力な候補の一つではないでしょうか。
縦置きデスクトップゲーミングPC本体の転倒防止
エレコムやサンワサプライなどから様々な防振グッズが発売されています。最もスタンダードなものはパソコンケースの底面用粘着ゴムですが移動させる際にホコリが付くと効果がなくなるだけでなく畳では使用出来ない等制限があります。
一方サンワサプライだけが発売している耐震用ストッパーはL字やT字のパーツをパソコンケース側面に貼り付けて転倒防止します。粘着ゴムより見た目はスマートではありませんが掃除もしやすく実用的です。サプライメーカーの防振グッズも良いですがDIYで作ってしまう方法もありますのでコストを抑えたい際や特殊形状のパソコンケースの際はブックエンドなどを活用して自作しましょう。
ゲーミングモニターの転倒防止
パソコン本体の底面はフラットなことが多いため安価な粘着ゴムが使えますがゲーミングモニターのアームは製品によって様々です。ゴム足部分しかフラットな箇所しかない製品では粘着ゴムが使えず他の方法を見つけなければなりません。
もしクランプが使えるデスクならモニターアームを導入してがっちり固定する方法が有効です。もしマルチモニターの導入を考えている際は追加のモニターと合わせて2台のモニターを固定できるモニターアームも購入を検討されてはいかがでしょうか。
もしくはモニターのセキュリティスロットへ専用の盗難防止用ワイヤーを取り付けてデスクなど動かない物とワイヤーをピンと張る方法もあります。セキュリティスロットはモニターの後ろにある小さい長方形の穴で盗難防止用ワイヤーを取り付けるために存在します。
セキュリティスロット部分はどの製品も強度を増してあり、ワイヤーの固定先を位置調整出来れば地震時は液晶面を下になるような倒れ方をしないように防ぐことができます。
まとめ
しっかり地震対策をしていれば人が立つことも歩くことも出来なくなる震度7クラスの地震でもデスクトップゲーミングPCを転倒から守ることができます。そのためには日頃からの準備が不可欠ですので被災する前から入念な準備と地震を想定したパソコン選びでいざという時に備えましょう。