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電気ノイズを抑えて安定化と高速化を図る方法

パソコン本体やルーター・周辺機器の配線等あらゆる機器同士が有線で繋がることを前提としています。製品の個体内であればある程度外的影響から守られていますがケーブルで繋いだ途端にあらゆる影響を受けてしまいます。そこで今回は電気ノイズを抑えて安定化と高速化を図る方法についてご紹介します。

ノイズを訂正することは可能だが速度低下や動作が不安定になることも

電磁波やコンセントからのノイズを完全に抑制することはできないため、通信の規格等はノイズによりデータが破損しても再送信することにより正しいデータを送受信する仕組みを有するしていることが一般的です。

仮にノイズが激しくとも正常にデータのやり取りができると言うという意味では信頼できますが、再送信によるタイムロスはラグや通信速度低下というデメリットを生みます。

LANハブなどはプラスチック製から金属製の製品へ交換

一般的に多くの家電製品から発せられる電磁波は金属を貫通できませんがプラスチックは容易く通してしまいます。そこでLANハブのように金属製個体とプラスチック製個体とで選べる際は対ノイズ性能を優先して金属製個体を選びます。

ルーターも法人向け製品は金属製個体がスタンダードですが、個人ユーザー向けルーターで金属製個体はほとんどリリースされていません。

不必要に長いケーブルは短いものへ交換

LANケーブルやUSBケーブルなど長いほうが便利なケースもありますが、ケーブルが長いほどノイズによる影響を受けやすくなります。規格上は問題ない長さであっても速度や安定性という面ではケーブルは短い方が有利であり、必要なときだけ延長して運用することがお勧めです。

皮膜の破れたものは交換や再シールドでノイズ対策

コネクタの付け根や日々の使用ですり切れてしまったケーブルはノイズが入りやすく、そのまま使用すると漏電にリスクもあります。ケーブルの被膜は絶縁だけでなくノイズシールドの役目もあり、一番外側の皮膜が破けただけ全く信頼できないケーブルとなります。

傷ついたケーブルは基本的に交換すべきですが、応急処置としてビニールテープで絶縁しさらにアルミテープなどでノイズ対策を行うことも可能です。しかしケーブル内で断線している際は加熱による火災リスクがあるため熱を持ってきたら速やかに外しましょう。

ACアダプタよりも電源内蔵タイプの製品へ交換

ACアダプタは小型化や放熱を優先している関係でノイズ源となりやすい傾向にあります。同じ製品でもケミカルコンデンサなどにより低ノイズな電源内蔵タイプの製品の方が優れており、他の機器に及ぼす影響も考えるとACアダプタを使う製品は避けるべきです。

フェライトコア付きのケーブルや後付けのフェライトコアを導入

フェライトコアとはケーブルに通す磁石のことであり、電気的ノイズを除去することが可能です。中には最初からフェライトコアが内蔵され、ケーブルの途中が膨れている製品がありますが、フェライトコア自体は汎用品です。

もしACアダプタなどのノイズが気になる際はフェライトコアをACアダプタの途中へ通して使用しますがきつく巻きすぎないよう注意しましょう。

まとめ

ノイズは目に見えませんがネットワーク機器の不安定や通信速度のばらつきが起きている際は原因のひとつとして考えられます。そのためノイズに強い機器構成やケーブルの導入で信頼性と高速性を上げることが安心して機器を使うことの早道です。

多くの法人向け製品がノイズ対策されているようにノイズは多くのユーザーにとって身近な問題ですが、フェライトコア等わずかな投資で改善できる要素もあるため機器の安定化を望むならノイズ対策から初めてみることをおすすめします。