PCケースは金属だけでなくプラスチックやアクリル板など様々な素材が使われています。中でもプラスチックやアクリル板は強力な静電気を帯びやすく、空気中のホコリを吸着してしまいます。静電気が原因で発生するホコリは一般的に「静電気汚れ」と呼び、対策するためのクリーニングキットも販売されています。そこで今回は静電気汚れとその予防方についてご紹介します。
静電気汚れはエアーダスターで吹いてはいけない
静電気で吸着したホコリを吹き飛ばしても一時的に綺麗になるだけです。静電気とホコリの原因を解決しない限り延々とクリーニングを繰り返すことになりますので注意しましょう。静電気汚れ予防を施す前にクリーニングする際は水や無水エタノールで湿らせた布で拭き上げるかウェットティッシュを使用します。
布製品や加湿器は静電気ホコリを作っているかも
PCケースは黒色の製品が大多数ですが、白いホコリが目立ちやすいという欠点があります。PCケースに使われているプラスチック等は静電気で空気中のホコリを集めますが、布製品や安価な加湿器がホコリを提供し続けている環境では短時間で急速に静電気汚れが進みます。
カーテンや布張りのソファー・クッションはもちろん布団類とパソコンが近い際は設置場所を変えるか空気清浄機の導入を検討しましょう。パソコンの近くにあえて帯電しやすいアクリル板などを置いてパソコンに吸着する前にホコリを引き寄せる方法もあります。
また超音波式の加湿器は水道水に含まれるカルキを空気中に放出させるため、パソコンに白い静電気汚れを発生させやすくします。パソコンがある部屋では高価なスチーム式の加湿器を使いましょう。
ホコリ対策とクリーニングが完了したら静電気を予防して対策する
静電気汚れがあった箇所をクリーニングし終わったら静電気を除去します。パソコンの内部パーツに触れることを考えると無水エタノールで湿らせた布を使い拭き上げても良いですが、静電気除去できるクロスがお勧めです。
ある程度使用すると放電効果が弱まるため、使用後すぐに静電気汚れが発生する時は新しい静電気除去クロスを購入しましょう。静電気を除去し終わったら続けて帯電防止剤スプレーを吹き付けます。
洗濯用柔軟剤や頭髪用リンスを薄めた液を使って拭き上げても同様の効果を得られますが、持続性は帯電防止剤スプレーに劣ります。予算が許すならパソコン以外の家電にも使える帯電防止剤スプレーを購入しましょう。
まとめ
パソコンの内部はパーツの発熱により乾燥しやすく、静電気が発生しやすい環境に加えてPCケースに使われる素材が静電気発生に拍車をかけています。静電気汚れを防ぐにはホコリの元を絶ち、PCケースの帯電防止を行うことが一番の近道です。
さらにスチーム式の加湿器で室内の湿度を上げることも静電気汚れを軽減することにつながります。静電気汚れが発生するということはパソコンのパーツにとって良くない環境の証ですので早めに解決してトラブルを防ぐことが大切です。