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マザーボードからスマホやタブレットを充電するUSB給電機能

デスクトップパソコンはUSB端子が多く、増設も容易なため周辺機器が多い場合はとても便利ですがUSB充電機として使うにはやや不向きです。しかし一部のマザーボードではUSB充電を強化した製品があり、一般的な充電器よりも優秀な場合もあります。そこで今回はマザーボードからスマホやタブレットを充電するUSB給電機能についてご紹介します。

本来パソコンではタブレットの充電が難しい

iPadなどのタブレット端末はスマホよりも必要な電力量が多く、パソコンで充電することは難しいとされています。一部のメーカー製パソコンでは充電用に電力量を増やした専用のUSBポートを装備することで解決していますが、自作パソコンやBTOパソコンではマザーボードが対応していれば同様の機能を利用できます。

USB給電機能はハードウェアとソフトウェアの両対応が必要

現在主流のUSB給電機能はUSBコントローラー側が対応している上に専用のソフトウェア導入が不可欠であり、USB給電機能を追加することはできません。

一部のマザーボードでは複数のUSBコントローラーを実装した関係でUSB給電できないUSBポートが混在する製品もあります。また給電そのものはUSBコントローラーが行いますが、接続された充電対象の機器に合わせた電力制御をソフトウェア側が担っている関係で動作要件はやや複雑です。

充電開始時はOSを起動させる必要あり

スマホであれば待機電力を使いパソコンの電源を切った状態で充電を始めることが可能ですが、急速充電やタブレットの充電はソフトウェアが起動した状態からでしか開始できません。

一度給電を開始すればパソコンの電源を切っても継続して給電してくれるため、パソコンを使い終わる前に充電を開始して朝まで放置するというような使い方が向いています。

メーカーごとにUSB給電機能の名称は様々

USB給電機能は規格として確立されておらずASUSはAi Charger、MSIはSuper Charger、GIGABYTEはOn/Off Charge、ASRockはApp Chargerというように各メーカーが名称を付けています。

機能としてはどのメーカーもほとんど差がなく、USB給電機能があるかどうか明確に記載がない製品もあります。幸いにもUSB給電機能の名称と専用のソフトウェアの名称が同一であるため、製品向けに公開されているダウンロード可能なユーティリティ一覧から確認する方法が確実です。

スマホやタブレットのバッテリー寿命を伸ばすならUSBタイマーとの併用が最適

スマホやタブレットに採用されているリチウムイオンバッテリーは100%に充電した状態を長く維持すると劣化が進む特徴があり、80%台で充電を止める方が理想的です。しかしマザーボードのUSB給電機能はオンオフの切り替えがなく充電が完了しても止まることはありません。

そこでタイマー式のUSBケーブルを介せば指定した時間で電力をカットし、ある程度狙った充電量に抑えることが可能です。価格も安価で入手性が良く、日常的にUSB給電機能を使うなら購入をお勧めします。

まとめ

USB給電機能に不可欠なUSBコントローラー側が対応するかどうかはメーカーやモデルごとに異なりますが、普及率は高いため多くのマザーボードで利用できます。専用のソフトウェアをインストールし、BIOS設定を済ませればすぐに使い始めることができるため充電器が壊れたときや日常的な使用にもお勧めです。