リノベーションゲーミングPCの罠と注意点

中古パソコンに現行世代のグラフィックボードを搭載したリノベーションPCを販売するショップが増えており、初期投資を抑えてWindows用オンラインゲームをプレイできる点をアピールしています。しかしベースとなる中古パソコンは特殊な構成であることが多く、修理やアップグレードといった将来性を考えるとデメリットも目立ちます。そこで今回はリノベーションゲーミングPCの罠と注意点についてご紹介します。

市場にあふれるリースアップパソコンを販売する道として目を付けられたゲーミングPC

中古パソコン市場は常に商品があふれており、古物商の資格があれば誰でも開業できてしまうほどです。それは定期的にリース期限が終了したパソコンが中古パソコンとして市場に流れ続けている為で、リースアップ品と呼ばれます。中にはほとんど使われなかった製品もありますが、基本的には長時間使い込まれた寿命間近の製品がほとんどです。しかも法人向けにリースされるパソコンは市場価値が低く、同スペックの中古パソコンよりも安くしなければ売れないという事情もあります。そこでグラフィックボードを追加し、リノベーションゲーミングPCとして商品価値を高めようとするショップが登場しました。

SFX電源や特殊な電源ユニットを使っている機種は避ける

リノベーションPCのベースになるモデルはスリムタイプが多く、電源供給能力や冷却性能が低い小型の電源ユニットを多用しています。これらの電源ユニットは互換を見つけることが難しく、元々故障リスクが高いことを考えるとATX電源を採用したモデルを選ぶべきです。

本体にも価値のあるベースモデルかどうか

リノベーションPCのベースは法人向けPCが主ですが、ワークステーショーンなどクリエイター向けの機種が使われることもあります。上位モデルの方がチップセットや拡張性の面で有利であり、処分する際も査定がつく可能性があります。また耐久性という面でもわずかに期待できます。

中古パソコン市場に流れる要注意な商品

内部レイアウトやマザーボード形状が特殊なものはアップグレードできない

法人向けPCをゲーミング用途に変更するのは「魔改造」に近く、エアフローの効率の悪さから使用中にどんどん性能が落ちていくケースもあります。マザーボードやケースのレイアウトがATX準拠ならCPUクーラーの交換やケースファンの増設が可能ですが、メーカーオリジナルのレイアウトだった際はほとんど交換できるパーツがありません。リノベーションPCのベースモデル名で検索すればある程度のレイアウトは調べられるため、購入前にどこまで改良可能なモデルなのか見極めが大切です。

Intel製CPU搭載モデルは性能低下に注意

Intel製CPUの脆弱性問題は未解決のままWindowsUpdateによる小手先の修正が続いていますが、その代償としてCPU性能は落ち続けています。ゲームプレイに必要なギリギリのスペックのリノベーションPCを購入すると1年と経たずにCPU性能が不足こともあるため、性能が落ち続ける前提でスペックを検討しなければなりません。

まとめ

安価な一方でいざという時には修理も改良もできないことがあるリノベーションPCはユーザー目線の商品ではありません。あくまで商材をいかに高く販売するかという販売店の戦略であり、安易に購入すると高い勉強代を支払うことになりかねません。もちろん初期投資を抑えられるという意味では価値はありますが、長く付き合えるかどうかは分からないことだけは覚えておきましょう。