Bluetoothは汎用性の高さからあらゆるデバイスで採用されていますが、機器によって要求されるBluetoothバージョンが異なり、パソコン側のバージョンが低いと使用できません。そこで今回は最新のBluetooth規格とアップグレード方法についてご紹介します。
OSによって扱えるBluetooth のバージョンが異なる
2019年現在流通しているBluetooth機器の多くが4.0以上ですが、Windows7は2.1までしか対応していません。さらに4.1以上のBluetoothバージョンはWindows10でしかサポートされていないため、あやゆる機器をBluetoothで無線化するならWindows10しか選択肢がありません。
もし今Windows7や8を使っていてBluetoothのアップグレードを検討しているならパソコンの買い換えも視野に入れなければなりません。
2019年現在Bluetooth 4.2がスタンダード
省電力化とネット接続が強化されたBluetooth 4の最終バージョン4.2は2019年現在最も入手しやすく多くの製品で採用されています。強化された機能の中でもWiFiより電池消費を抑えながらスマホとパソコンをつなげるBluetootテザリングは利便性を大きく向上させました。
パソコン側がBluetooth 4.2ならば接続するBluetooth機器のバージョンを気にすることはほとんどありません。
2017年に登場したBluetooth 5は普及が進まず
2016年に発表され、2017年から製品の流通が始まったBluetooth5は最新規格ですが普及が進んでいません。Bluetooth 4.2からのバージョンアップ内容が通信速度の改良と通信範囲の拡大しかなく、対応製品もまだまだ少ないためわざわざ最新世代へ切り替える必要性がないことが主な要因です。
注意したいのはバージョンよりも対応するプロファイル
Bluetoothのバージョンが高いほど通信速度が速くなりますが、機器同士の通信規格をまとめたプロファイルに対応していなければそもそも使用できません。
どのプロファイルに対応しているかは製品によって大きく差があるため、Bluetoothアダプタ側はバージョンよりもどれだけ多くのプロファイルに対応しているかが重要です。
ノートパソコンならminiPCI-Eカードの交換でアップグレード
一般的なノートパソコンはBluetoothとWiFiが一枚のminiPCI-Eカードとして実装されていることが多く、簡単に交換できます。miniPCI-Eカードはネットショップ等で入手しやすくBluetoothと一緒にWifiも最新規格へアップグレードでき、お得にアップグレードできる点は魅力的です。
分解できないパソコンならUSB接続のBluetoothアダプタ
ノートパソコンであってもminiPCI-Eインターフェースがない場合や、分解が困難な一体型デスクトップパソコンではUSB接続のBluetoothアダプタしか選択肢がありません。
もし古いBluetoothアダプタが内蔵されたまま新しいBluetoothアダプタを接続する際は、古いBluetoothアダプタをデバイスマネージャ等から無効化しておくとトラブルなく使用できます。また新しいBluetoothアダプタの方はデバイスマネージャから電源管理画面を開き、電源が切れないように設定変更しておくことが理想的です。
まとめ
Bluetooth5によって更なる高速化と接続範囲が伸びましたが、ほとんどの機器では従来のBluetooth4.2で十分と言えます。
しかしBluetoothアダプタ側の対応するプロファイルが少なかったり、miniPCI-EカードでWiFiと一緒にアップグレードできたりするなら多少高くコストがかかったとしてもWindows10へアップグレードすると同時に最新のBluetooth5へ更新する価値はあると言えます。