パソコンのトラブルは原因の特定が難しく解決に時間を要することも多々あります。もしパソコンに精通している知人がいれば頼ることも出来ますが、そのような知人がいない際は自分で原因を調べる必要があります。
そこでパソコンショップ等が行っているパソコン診断サービスを活用してトラブル解決までの時間を短縮することがお勧めです。しかし、一部のパソコンショップでは利益優先に走るケースも見受けられ、全てを任せてしまうと良いカモにされてしまう恐れがあります。今回はいざという時にトラブル診断をお願いできるパソコンショップとその内容についてご紹介します。
トラブルの原因がハードウェアかソフトウェアを知ることが重要
ハードウェアトラブルならパーツを交換するだけですのでパソコンを組み立てたことがあるユーザーなら比較的簡単に解決できます。しかしソフトウェアトラブルは原因特定が難しく、OSの再インストール以外の方法があるどうかは多くの知識と経験が必要です。パソコンショップへ診断を依頼することで原因が特定できれば解決法はネット検索で調べれば基本的に誰でも解決できる見込みがあります。
リカバリまたはOSの再インストールという診断結果は正しくないケースも
診断を依頼した結果、リカバリやOSの再インストールが必要という結果がでた場合は持ち帰って自分で作業するか他のパソコンショップへセカンドオピニオンを依頼しましょう。
ユーザーによる重大な過失でもない限りOSの再インストールしか解決方法がないケースは極めて希であり、診断したスタッフの知識不足や技術不足だった可能性があります。OSの再インストールという結論に至った経緯について書面で残してもらい他店の診断サービスを受けてみましょう。
リカバリやOSの再インストールを案内されたら自分で解決しよう
もしセカンドオピニオンでも同様の結果が出た際は高額なサポート料金を支払うよりもユーザー自身でバックアップを取り、OSを再インストールすることがお勧めです。
基本的にOSインストールで失敗することはなく、インストール後のアップデート完了までの待機時間が長いだけです。パソコンの設定も困るような内容はなく、一度設定すれば次回以降もユーザー自身で出来てしまうためスキルアップにつながります。
個人経営や有名ではない会社の出張訪問はトラブルが多い
大手のパソコンショップと違い経営規模が小さい事業者は利益追求に走りやすく、正しい診断は望めません。特に出張訪問では細かな検証作業ができず診断の正確性が期待できないためパソコンショップへ持ち込みか発送して診断を依頼しましょう。
家電量販店への持ち込みはNG
多くの家電量販店ではパソコンのソフトウェアトラブルを餌に収益を上げるスタイルが確立されています。パソコン製造メーカーが受け付けないソフトウェアトラブルは修理保証規定外のためユーザーが実費で解決作業を依頼することを狙い、トラブル診断を窓口に営業活動を行っています。
診断作業も下請け会社が主で売り上げ確保のために単価の高い解決作業をユーザーに提示しがちです。診断を行うスタッフと売り場のスタッフで着用している制服が異なる場合は下請け会社が診断を行っている店舗ですので依頼は避けることが大切です。
パソコン工房
500円の簡易診断をおこなっています。ハードウェアトラブルかどうかを知るには十分な内容ですので原因の見当が付かない場合に重宝します。他にもパーツの通電チェックとパソコン内部クリーニングを500円で提供しているため診断と合わせて依頼すると確実です。
PC DEPOT
一時期消費者トラブルで有名になったショップですが、ソフトウェアトラブルの解決料金やパソコン設定料金の収益が経営の主軸であることは現在も変わりません。スタッフ個人の営業ノルマがあるため高額な作業料金や会員契約を迫られるケースが目立つため無料とはいえ診断の依頼は避けましょう。
ドスパラ
店舗とWEBサイト上で500円診断を受け付けています。WEBサイトから申し込む際は往復の送料が別途必要ですが、全国11カ所から一番近い発送先が選べます。またユーザーが輸送箱を用意するプランとヤマト運輸のパソコン専用輸送箱をつかうプランがあり、パソコンの箱がない場合も安心して発送可能です。
まとめ
パソコンに精通していないユーザーにとっては右も左も分からない状況から脱出できる診断サービスは頼りになる存在ですが、解決作業に対価を支払うかどうかは慎重に判断しましょう。そして人間と同じようにパソコンもセカンドオピニオンでより正確な診断を依頼し、積極的にユーザー自身で解決作業を試みることも大切です。