SSDは高性能ですが大容量モデルはまだまだ価格が高いため、ゲーミングパソコンではデータ保存用にSSDにHDDを組み合わせるケースが多々あります。ゲーミングBTOパソコンでも2台目のストレージとして選択できる機種がほとんどです。今回はゲーミングパソコン向けに選ぶHDDについてご紹介します。
通常モデルか信頼性を謳った上位モデルか
HDDには低価格な普及モデルと高品質・高性能を謳う上位モデルが存在します。上位モデルは価格も高くなりますが、連続使用に特化したり低発熱だったり個々に特徴があります。製品保証も普及モデルが1年や2年に対し5年間と長く安心して購入できます。大切なデータを保存する上でより信頼性が欲しいユーザーにも上記モデルは支持されています。
HDDは動作環境の影響を受けやすく水災にも弱い
HDDは電源投入時に大きな負荷がかかるため、こまめに電源を切るよりも連続稼働し続ける方が故障しにくい傾向があります。しかし稼働中は十分に冷却しなければ故障率が上がるというジレンマを抱えており、さらに振動や衝撃にも弱くデリケートな製品です。
あまり経験することではありませんが、水災などでHDDが被災するとデータ復旧は困難かつ復旧業者への依頼料も非常に高額です。その点、SSDは腐食が始まる前に十分に乾燥させれば高い確率で安価にデータを取り出せます。
2.5インチHDDは衝撃で割れることがある
ゲーミングノートパソコンやコンパクトタイプのゲーミングデスクトップパソコンで採用されることが多い2.5インチHDDですが、強い衝撃を与えると完全に破壊してしまうことがあります。HDDの中にはデータが記録されるプラッタという円盤が数枚入っており、プラッタの枚数が多いほど保存容量が多くなります。
このプラッタは金属製よりもガラスのほうが薄く成形できるため、大容量のHDDにはガラス製のプラッタが多く採用されています。もちろんガラス製のため落下や強い衝撃を与えると内部のプラッタが粉々に砕け完全に破壊されます。室内で移動や外に持ち出すことがあるゲーミングノートパソコンでは注意したいところです。
低発熱モデルと外付けHDDいう選択肢
SSDをメインストレージとして使う場合、追加するHDDに求められるのは信頼性と排熱の少なさです。HDDの排熱が少なければ静音性や冷却性能を維持したまま増設できるため、性能を必要としないサブストレージに向いていると言えます。
そして利用頻度が低いなら外付けHDDで必要な時だけ通電する方法も排熱を気にせず利用できます。市販の外付けHDDはどんなHDDが入っているか不明な製品が多く、信頼性の面から内蔵用HDDと外付けキットの組み合わせがおすすめです。最近ではNASキットも低価格で購入できるため、利用頻度が高い場合もNAS向けHDDとNASキットで外付けHDDとして常用できます。
まとめ
利用頻度やパソコンの冷却性能によって最適なHDDは変わりますが、汎用性が高く様々な用途に特化した上位モデルを適切に選択することで長く付き合うことができます。データを預ける重要なパーツの一つですので購入の際は特性やモデルの違いを見極めて慎重に判断したいですね。
SSDとHDDとで迷っている場合は「HDDとSSDの違いとは?価格と性能に大きな差があります」をご覧ください。