ゲーミングBTOパソコンの構成の中で上位モデルに変更するユーザーが少ない電源ユニットとですが、長く使う上で非常にパーツの一つです。自作ゲーミングパソコンの場合はスペックを正しく理解できていないとゲームプレイ中に電力不足で電源が切れたり動作が不安定になるなどのトラブルにつながります。今回はゲーミングパソコンのかなめもと言える電源ユニットの上位モデルを選ぶメリットと理由をご紹介します。
電源容量と配線と80PLUS認証ランクの3要素をチェック
各パソコンパーツに電源を供給する役目の電源ユニットですが、供給能力は製品ごとにW(ワット)単位で表記されています。自作パソコンを組むときは全てのパソコンパーツの消費電力を調べ、パソコン全体の消費電力の計算が必要です。
さらに将来的にアップグレードした時に電源不足にならないために余裕を持った計算でなくてはなりません。そして電源変換効率は50%前後の負荷が最も効率が良く、ゲーミングパソコンは瞬間的に大電力を必要とするため、計算した消費電力の2倍以上の電源供給能力がある電源ユニットを選定します。ゲーミングBTOパソコンの場合は動作確認済みのリストから選ぶだけでなので安心です。
プラグイン式は不要な配線が減らせる
上位モデルの電源ユニットはパーツへ接続するケーブルが着脱でき、必要なケーブルだけ配線することができます。パソコンケース内がスッキリするだけでなくエアフロー改善も期待できます。自作パソコンであれば組み立てがしやすく交換しもしやすいというメリットがあります。
80PLUS認証はランクが高いほど電源変換効率が良い
ランクは電源変換効率順にTitanium > Platinum > Gold > Silver > Bronze > Standard があります。負荷50%時の変換効率は最上位のTitaniumとStandardでは14%違います。80PLUS認証がない電源ユニットの中にはもっと電源変換効率が悪い製品があります。
電源変換効率の差は排熱の差
電源変換時にロスした電力は熱量に代わり、電源ユニットから排熱されます。負荷50%で最上位のTitaniumは効率94%、最下位のStandardは80%と14%の差が排熱として現れます。ゲーミングパソコンにおいて排熱が少ないパーツ選びは重要であり、静音化に関わるため予算が許すならより高ランクの電源ユニットを選びたいところです。
高ランクな電源ユニットはサポートも魅力
Titanium・Platinum・Goldのなどの高ランクモデルは品質が高いだけでなく、製品保証も他製品に比べ格段に違います。通常製品保証は修理保証のため、故障時はメーカーへ発送して修理が終わるまで待つ必要があります。
しかし上位モデルは新品交換保証の場合が多く故障時にはすぐにメーカーから新品が届きます。さらに上位モデルは保証期間も10年以上の機種があり、数年おきに低価格モデルを買い替え続けるよりは出費が抑えられる可能性があります。
まとめ
電源ユニットは価格差だけでは見えない品質や製品サポートで大きな差があります。上位モデルなら安心して長く使い続けることができ、強力な製品サポートは自作パソコンユーザーだけでなくBTOユーザーにも心強い味方になってくれるのではないでしょうか。