メモリのおすすめ容量とキャッシュの関係について

最近では上昇が続いていたメインメモリの価格も落ち着きつつありますが、ゲーミングPCなら最低でも8GBは必要と言われます。今回はゲーミングPCに求められるメインメモリ容量とキャッシュについてご紹介します。

メモリ容量が足りないとパフォーマンスが落ちる

グラフィックボードやCPU性能が高くても十分なメモリ容量がなければフレームレートやゲームパフォーマンスが下がります。メモリ不足になるとSSDやHDDの空き容量をメモリの代わりに使用するためで、キャッシュや仮想メモリと呼ばれます。

メインメモリと比べてストレージは非常に遅いため、キャッシュが発生するとゲームの処理がどんどん遅くなり全体のパフォーマンスに影響が出ます。これを解消するには十分な容量のメインメモリを搭載する他ありません。

メインメモリの容量を決めるにはゲーム推奨環境とMODをチェック

ほとんどのゲームメーカーが推奨スペックを公開しており、基本的にはその倍以上の容量を選択すれば十分と言われています。推奨スペックが8GBなら16GB以上ですが、MODやゲームをアシストするソフトを使う際はもっと多く32GBが理想です。

特にMODはメーカーではなく個人が開発していることが多く、複数のMODを併用する海外メーカーのゲームでは大量のメモリを消費しがちです。もちろんメモリを多く搭載するためのコストはかかりますが、ゲームによってはグラフィックボードをひとつ上のモデルにするよりも低価格でパフォーマンスを向上できる場合もあり、公開されているベンチマークをチェックしてメインメモリ容量がどの程度影響するか判断が必要です。

8GB以上はゲームプレイに影響してもパソコンの起動速度には影響しない

オンラインゲームや動画編集ソフトは常に大量のメモリを消費するため、多ければ多いほど良いですが、パソコンの起動や基本的な動作に快適なメモリ容量は多くても8GBです。仮にメモリメモリを16GBや32GBにしたとしてもパソコンの起動時間は短縮されません。

これはキャッシュが発生せず、OSの読み書きをするストレージのパフォーマンスの向上が頭打ちになるためです。もしパソコン全体の動作を早くしたい場合はメインメモリは8GBのまま、より高速なSSDなどストレージ性能に重点を置いた構成にすると快適に動作します。

メインメモリを32GBするときは排熱とキャッシュ設定に注意

32GBも搭載するとほとんどキャッシュが使われませんが、自動でキャッシュはオフにはなりません。ユーザー自身でキャッシュの設定を変更し、完全にオフにするか数GBだけキャッシュを有効にする事でよりパフォーマンスが改善されます。

設定の変更はコントロールパネルから仮想メモリの項目を変更します。もし設定を変えなければ自動的にストレージの空き容量をキャッシュで大きく削られてしまうため、SSDのように容量に余裕がない場合はゲームのインストール時に容量不足に陥ることがあります。しかしキャッシュを完全にオフにすると正常に動作しないソフトもあるため、2GB程度をキャッシュに設定することが現実的です。

またメインメモリの枚数が増えるとそれだけ排熱も増え、メモリ同士の空間がせばまることからホコリが溜まりやすくなります。そこでメモリチップをホコリから守るヒートスプレッダ付きのメインメモリを検討や、パソコンケース内のエアフローの見直しも考えなければなりません。

まとめ

メインメモリはユーザー自身で追加しやすく、マザーボードの型番がわかれば自分で適合するメモリを購入し取り付けできます。購入時に必要最小限で構成し、後からアップグレード可能な数少ないパーツですので予算が限られている場合は知っていて損ではありません。逆に予算に余裕がある場合は32GB以上を目指せば今後発表される大型ゲームタイトルも余裕で対応できることでしょう。